いよいよ受験!体調や食生活で気をつけることは?

2020/1/10

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

1月以降は、受験シーズンに入ります。本人の人生を大きく左右するかもしれないからこそ、子供には万全の体制で試験を受けさせてあげたいものです。今回は受験を目前に控えた今、親が子供たちのためにできる対策をご紹介していきます。

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受験が近づいてきたら、まずは感染症対策を!

受験を控えた子供のために、親がまず行えるサポートとして感染症対策が挙げられます。冬はインフルエンザやノロウイルスといった感染症が流行するシーズンです。症状が重く、いったんかかると一週間程度の療養を必要とするため、子供が受験前にこれらの感染症にかからないよう、以下の対策を講じましょう。

  • 外出先から帰ってきたときの、手洗い習慣の徹底
  • 加湿器、またはマスクを使った口・鼻周りの加湿
  • 外出先から帰ったとき、のどに乾燥や痛みを感じたときのうがい
  • 感染症リスクの高い生ものは避け、消化の良いものを食べさせる

もし子供の体調・様子に異変を感じた場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。もし感染症にかかってしまっても、早期に治療を開始すれば、症状を緩和し体力の消耗を最小限にとどめられる可能性が高くなります。

少しずつ朝型の生活に変えることも大切

次に、受験当日に向けて生活習慣を整えることが挙げられます。受験勉強をしていると夜型の生活になることも多いですが、試験の多くは朝から午前中にかけて実施されると思います。夜型の生活をしている人が試験当日だけ早起きをしても、体がついていけず、頭がぼーっとしてしまいます。

これまで勉強してきた成果をいかんなく発揮するためにも、遅くとも試験の1週間前には、以下をヒントに子供の生活を朝型へと促してあげましょう。

うまく朝型生活に切り替えるためのヒント
  • 起床後は2時間以内にカーテンを開け、30分程度日光を浴びて体内時計を調整する
  • 就寝1時間前にはスマホをオフにし、質の高い睡眠をとれるようにする
  • 毎日の就寝時間と睡眠時間を記録し、必要な睡眠時間を逆算して就寝時間を決める
  • 就寝時は、リラックスできる服装や環境に入る

受験シーズンの食生活のポイントは?

消化が良く、脳を動かす栄養となる糖分を摂取できる食事メニューを意識するのが、受験シーズンの食生活を考えるうえでのポイントです。以下に、受験シーズンの食事に積極的に取り入れたい食品の例をまとめました。

受験シーズンにピッタリ!消化に良い食品例

炭水化物
白米、食パン、うどん
タンパク質
卵、ささみ、ヒレ肉、白身魚、はんぺん、豆腐
野菜類
キャベツ、ホウレン草、白菜、カボチャ、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、大根
果物類
りんご、バナナ、ぶどう、桃、メロン
お菓子類
プリン、ゼリー、くずもち、カステラ
その他
豆乳、ヨーグルト、乳酸飲料、バター、マヨネーズ

おわりに:受験シーズンには、試験当日に向け体と生活を整えていこう

1~3月の受験シーズンには、感染症が流行しやすくなります。勉強を頑張ってきた子供のために親が受験シーズンにできることとしては、体調と生活リズムを整えてあげることでしょう。まずは栄養バランスの良い食事を提供するとともに、加湿と手洗い・うがいでの感染症予防を徹底してください。あわせて生活リズムを整え、子供が元気いっぱいの状態で試験当日を迎えられるよう、サポートしてあげましょう。

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