記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/5/28
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
チョコレートは甘いおやつというイメージが強いですが、実は体にいい効果を持っています。特にチョコレートに含まれるポリフェノールという成分にはさまざまな作用があります。この記事ではカカオポリフェノールを食べると得られる健康や美容に関するメリットや、どの種類のチョコレートをどのくらい食べるとよいかなどをご紹介します。
ポリフェノールとは苦みや色素の成分で多くの植物に存在しています。自然界では5000種類以上のポリフェノールがあると考えられています。
ビタミンCやビタミンEは強い抗酸化作用を持っていますが、ポリフェノールも強い抗酸化作用を持ち、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える働きをします。その強い抗酸化作用の働きから、ポリフェノールには生活習慣病予防に効果があるといわれています。
ポリフェノールは水に溶けやすいので短い時間で作用しますが、効果の持続時間は長くありません。長期的にポリフェノールの効果を得るためには、毎日こまめに摂取することが必要です。
ポリフェノールにはさまざまな種類がありますが、チョコレートに豊富に含まれるカカオポリフェノールをご紹介します。
チョコレートは甘い香りをしていますが、その香りには以下のような効果があるといわれています。
カカオポリフェノールの作用を効果的に得るには、1日約25gが適切な摂取量です。カカオポリフェノールは作用の持続時間が比較的短いので、5回に分けて1回に5gずつ食べることをおすすめします。
食べる時間帯はいつでも大丈夫ですが、食事前と午後3時前後に食べるとカカオポリフェノールが持つ空腹感を抑制する効果を得られ、食べ過ぎを防ぐことが期待できます。
チョコレートに含まれるポリフェノールの効果を得るためには、チョコレート選びが大切です。カカオ収穫後の処理や加工によってはポリフェノールの効果があまり期待できません。下記で紹介するチョコレートを選び、効率的にポリフェノールの効果を実感しましょう。
ポリフェノールが含む苦みを大きく調整したチョコレートには、ほんのわずかのポリフェノールしか含まれていないことがあります。特に市販のミルクチョコレートやホワイトチョコレートのポリフェノール含有率はかなり低い、あるいは含まれていない場合が多いです。
カカオポリフェノールが持つ生活習慣病予防などの効果を得たいときは、カカオの種類やどんな加工がされているかを確認しましょう。
チョコレートに含まれるポリフェノールには、生活習慣病予防や美肌効果などのよい作用があります。ただしすべてのチョコレートにポリフェノールが豊富に含まれているわけではありません。効果を得たいときはポリフェノールがきちんと含まれているかどうか確認しましょう。