記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/19 記事改定日: 2020/5/7
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
胃酸が食道に逆流してくることで、食道やのどへの炎症や痛み、吐き気や胸焼けなどの症状を起こす逆流性食道炎は、日々の習慣が発症に大きくかかわっている病気です。
このため、逆流性食道炎の治療には日々の食事・生活習慣の見直しが欠かせません。
今回は、逆流性食道炎を治すための食事・生活習慣の見直しポイントについて、解説していきます。
まずは、逆流性食道炎を治すための食事習慣の見直しのポイントから、見ていきましょう。
逆流性食道炎を治すための食生活は、以下の3点に留意しておく必要があります。
以下に、消化しやすく胃への負担が少ない食べ物をいくつかご紹介します。
なお、油の消化は胃に負担がかかるので、食材の調理法は煮込み・茹で・蒸しのいずれかが理想的といえるでしょう。
逆流性食道炎のときに避けるべき、消化に悪い食べ物の例としては、以下が挙げられます。
ここからは、食事以外の日常生活において、逆流性食道炎を治すために気を付けるべきポイントをご紹介していきます。
逆流性食道炎を治すために、以下5つのポイントに留意して生活習慣を改めるようにしてください。
逆流性食道炎を発症する原因を再確認しておきましょう。
逆流性食道炎が起こる原因は、簡単に言うと「胃と食道を結ぶ筋肉(下部食道括約筋)のゆるみと、胃酸の分泌過多および消化不良」です。
そして、このような胃周辺の筋肉のゆるみと胃の不調は、以下のような複数の原因が重なることで起こると考えられています。
いずれも、日ごろの食事・生活の習慣に大きくかかわる要素ばかりですよね。
だからこそ、逆流性食道炎を治すには食事と生活習慣に気を付け、改善していくことが欠かせないと理解しておいてください。
市販の胃薬は胸焼けや胃もたれなどの軽度な症状を一時的に改善することは可能です。
しかし、逆流性食道炎による胸焼けなどの症状を和らげるには、胃酸の分泌を強力に抑える必要があります。市販の胃薬の中にも胃酸を抑えたり、胃酸を中和させたりする効果のあるものはありますが、逆流性食道炎を根本的に改善する効果は得られません。辛い症状があるときは放っておかず、できるだけ早い段階で病院を受診するようにしましょう。
また、逆流性食道炎は消化のよいものを腹八分目に抑えた食事を心がける、食後はすぐに横にならない、といった生活習慣の改善も必要になるので、生活習慣を見直す必要もあるでしょう。
逆流性食道炎は、加齢や食事・生活の習慣によって消化器官の機能や、周辺の筋力が低下することで、胃酸が食道へ逆流してしまう病気です。このため、治療には薬の服用とあわせて、発症の根本原因である食事と生活習慣の見直しが欠かせません。この記事でご紹介した、逆流性食道炎を治すための食事・生活習慣の見直しポイントをしっかり確認し、できるところから少しずつ日常生活を変えていってください。
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