記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/5/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
仕事や介護など、何事にも真面目に一生懸命だったのに突然やる気や情熱がなくなってしまった…。こんな状態のときに考えられるのが、燃え尽き症候群です。この記事では、燃え尽き症候群になりやすい人や職場環境、予防法としての仕事との付き合い方などを紹介します。
燃え尽き症候群とは、精力的に仕事や介護に打ち込んでいた人が、意欲や情熱、努力する気持ちを失ってしまう状態を指す言葉で、バーンアウトとも呼ばれています。それまでは積極的に仕事をしていたのに、燃え尽きたかのように精神状態が変化するため、このように呼ばれるようになりました。
燃え尽き症候群の概念は、1970年代にアメリカの精神分析医フロイデン・バーガー医師によって定義されたと考えられています。
燃え尽き症候群を引き起こす要因として、個人要因と環境要因の2つが考えられます。
燃え尽き症候群では極度の心身の疲労がみられ、仕事中だけでなくプライベートな時間にも症状があらわれます。具体的には以下の3つで、それぞれの症状が互いに影響をし合っています。
燃え尽き症候群は心身ともに負担が蓄積しているため、回復まで時間がかかることもあります。そのため、燃え尽き症候群を予防することが大切です。以下に、仕事への意欲を抱きつつ、健康的な心と体を維持するためのポイントを紹介します。
仕事に意欲を持つことは悪いことでは決してありません。しかし、自分が思うやるべきことと、会社が求める役割や業務は必ずしも一致するわけではありません。個人としての自分と、仕事上での自分の役割を客観的に捉え、状況を冷静に判断することが大切です。また、悩み相談やアドバイスなど、気軽にコミュニケーションできるよう職場環境を整えたり、職場外のコミュニティで悩みを相談できる関係を構築したりするのもおすすめです。
燃え尽き症候群かもしれないと思ったら、以下のような習慣を取り入れて対処しましょう。
燃え尽き症候群は、蓄積した心身の負担によって意欲や向上心に影響を招きます。燃え尽き症候群のような症状がみられたら、仕事との向き合い方や日常生活の習慣を見直して、心と体の負担を軽くするなどして、早めに自分をケアしましょう。