記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/15 記事改定日: 2018/7/6
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
本当は日焼け止めを塗ってしっかりケアすべきところですが、もし日焼けをしてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、おすすめの日焼けのアフターケアを紹介していきます。l病院へ行った方がいい「危険な日焼け」についても説明しているので、しっかり覚えておきましょう。
日焼けとは、皮膚に過度な紫外線が当たることで、炎症が生じている状態です。紫外線による「やけど」のような状態であり、皮膚のバリア機能が損なわれ、水分が失われた状態となっています。このため、日焼けをすると炎症が生じている皮膚に痛みが生じ、広範囲の皮膚が乾燥した状態となるので些細な刺激でかゆみやヒリヒリ感が引き起こされます。
このような痛みやヒリヒリ感は皮膚が炎症を起こしているサインです。つらい症状の回復を早めるためにも、十分な保湿や冷却などで皮膚の炎症を抑えるケアが必要になります。
日焼けした部分に毎日10〜15分、数回行いましょう。冷やしたタオルを肌に当てることには肌の熱を取り除く効果があるので、日焼けのケア方法としておすすめです。保冷剤でも代用可能です。
水風呂や冷たいシャワーを浴びることも、痛みのケアに効果的です。
お風呂やシャワーの後は、水分を優しく拭き取ってください。ただし、完全に拭き取るのではなく、肌に少し水分を残すように注意しましょう。
日焼けをすると、脱水症状に陥る可能性があります。予防のために水分をたくさんとるようにしましょう。
お風呂上がりの水滴を拭き取った後は、保湿剤を塗って乾燥のケアをすることをおすすめします。保湿剤には、皮膚に水分を閉じ込める効果があります。
保湿剤としては、アロエベラでできたものが特におすすめです。また、特にかゆみや赤みが強い場所にはヒドロコルチゾンクリームを使うのも効果的です。
なお、次の成分の入ったローションやクリームは使用しないでください。
日焼けが強い痛みを伴う場合は、医師に相談した上でイブプロフェンなどの鎮痛薬を服用してもいいでしょう。なお、子供に服用させる場合は必ず容量を守ってください。
日焼けして火傷状態になった肌が水ぶくれになってしまうことがありますが、決してつぶさないでください。水ぶくれが発生している状態は「Ⅱ度熱傷」ともいわれており、これをつぶすと炎症の悪化や感染症につながる恐れがあります。
日焼けは一時的な状態のように見えるかもしれませんが、紫外線への暴露が多すぎると、皮膚に長時間にわたるダメージを与えることがあります。最悪、皮膚がんになる可能性もあるので、普段の生活のなかで日焼けから肌をケアすることが重要です。
日焼けした肌が完全にもと通りになるまで、肌を覆う服で患部をカバーし、なるべくすべての日光を避けるようにしてください。
また、外出するときは下記のような服装が望ましいです。
日焼けは、夏だけでなく一年を通して生じる危険があるものです。多くの人は、一度は日焼けによる辛い症状を体験したことがあるでしょう。ほとんどの場合は、数日で症状は治まり、赤く炎症した皮膚に色素沈着を残して治ります。しかし、重度な日焼けでは医療機関での治療が必要なケースも少なくありません。
日焼けは紫外線によって肌が「やけど」を起こしている状態です。軽度な場合には皮膚表層のみの炎症に留まりますが、重度な場合には皮膚の深層まで炎症が及び、皮膚の剥離や水疱などが見られることがあります。また、日焼けした部位が赤く腫れ上がった状態は非常に危険であり、発熱や吐き気、脱水などの全身症状を生じることもあります。
このような皮膚の変化が生じた場合には、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
日焼けをしてしまったとしても、正しいケアを行うことでかゆみやヒリつきなどの炎症を最小限に留めることができます!日焼けをしてしまった方は、ぜひご紹介したケアを試してみてください。ただし、ケアをしても痛みやかゆみが治まらない場合や、湿疹などが現れた場合はすぐに皮膚科を受診してください。