思春期の月経痛と学校生活を支えるポイント

2026/6/10

月経痛は我慢だけで受け止めないことが大切です

思春期に月経が始まると、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、だるさ、眠気、気分の落ち込みなどが起こることがあります。月経に伴う痛みや不調が強く、学校生活や部活動、家庭での生活に支障が出る状態は、月経困難症として扱われることがあります。思春期では「みんなあることだから」と受診をためらう場合もありますが、痛みを毎月強く我慢していると、授業への集中、試験、運動、友人関係にも影響することがあります。本人が痛みを言い出しにくい場合もあるため、家族や学校、介護や支援に関わる大人は、生活への影響を落ち着いて聞く姿勢が大切です。

痛みの記録が相談の助けになります

月経痛の程度や周期は人によって異なります。受診や相談を考えるときは、月経が始まった日、痛みが強い日、出血量、鎮痛薬を使った回数、学校を休んだ日、吐き気や頭痛の有無を簡単に記録しておくと役立ちます。スマートフォンのアプリや手帳など、本人が続けやすい方法でかまいません。記録は、本人を管理するためではなく、痛みの傾向を知り、必要な支援につなげるためのものです。保護者が確認する場合も、本人のプライバシーを尊重し、見せたくない内容を無理に共有させない配慮が必要です。月経を恥ずかしいものとして扱わず、体調管理の一部として話せる環境を整えましょう。

家庭でできるセルフケア

痛みが軽い場合は、下腹部や腰を温める、体を冷やさない服装にする、睡眠を確保する、無理のない範囲で体を動かすなどの工夫が助けになることがあります。月経中に食事を抜くと、だるさや集中しにくさが強まることもあるため、主食、たんぱく質、野菜をできる範囲でそろえます。市販の鎮痛薬を使う場合は、用法や用量を守り、年齢に合った薬を選びます。薬を使うことを悪いことと考える必要はありませんが、毎回強い痛みがある、薬が効きにくい、量を増やさないと過ごせない場合は、婦人科や小児科に相談しましょう。医師に相談することで、月経困難症の治療や生活上の工夫を一緒に考えられます。

学校や家族ができる支援

思春期の月経の不調は、本人の努力だけで解決するものではありません。学校では、保健室で休める、体育や部活動の参加を調整できる、必要な用品を準備できるなど、安心して過ごせる環境が支えになります。家庭では、痛みを軽く扱わず、学校を休むかどうかを責めるのではなく、どの程度生活に影響しているかを一緒に確認します。父親や祖父母など、月経を経験していない家族も、詳細を聞き出そうとするより、休める環境づくりや受診の付き添いなどで支援できます。本人が相談しやすい相手を選べるようにすることも大切です。

受診を考えたいサイン

月経痛で学校を休むことがある、痛み止めを使っても十分に楽にならない、出血量が非常に多い、月経以外の時期にも腹痛がある、初経から数年たっても周期が大きく乱れる、急に痛みが強くなった場合は、婦人科や小児科への相談を検討します。まれに子宮内膜症などの病気が関係することもあるため、若いから大丈夫と決めつけないことが大切です。強い腹痛に加えて発熱、意識がぼんやりする、立っていられないほどの痛み、大量の出血がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。思春期の月経支援は、将来の健康を守る入口でもあります。

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