健康なお腹のための生活習慣の5つのヒント

2017/2/28

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

下痢や胃の不調は、生活習慣を変えることによって簡単に解消できてしまいます。

この記事では、お腹のトラブルの原因と対処方法を5つ紹介していきます。

生活習慣を変えるって大変じゃないの? と思うかもしれませんが、簡単です。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

ストレス

ストレスで胃の不調を感じる人も多いと思います。これは不安と心配によって、消化作用のバランスが崩れるためです。

ストレスで消化が遅くなり、鼓腸、痛み、便秘になる人もいれば、消化が早くなって下痢になり、頻繁にトイレに行く人、食欲がなくなってしまう人もいます。

胃潰瘍および過敏性腸症候群のような消化器症状があるならば、ストレスでさらに悪化させてしまうことがあります。

これらの解決策として、不安、ストレス、不幸感が多いときは、ものを食べないようにすることが1つです。

また、怒ると食欲がなくなるので食事中の言い争いはやめましょう。食事の時間には、幸せなリラックスした気分でいてください。

逆流性食道炎とタバコ

タバコを吸うと食道の下部を制御する筋肉を弱めて、逆流性食道炎を引き起こします。

胃酸が食道を逆流する逆流性食道炎は、胸やけ(胸部の灼熱感)を引き起こし、胃潰瘍を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。喫煙は胃がんの原因にもなります。

消化にいい規則正しい食事

移動しながら、あるいは会議の合間にお昼ごはんを食べ、そして夜はテレビの前で寝転がりながらテイクアウトで買ってきたものを食べるのは楽ですね。

しかし、このような食事の仕方は消化器系の働きを乱すことがあります。

消化器系のトラブルを予防するには、簡単なルールを守るだけでできます。ルールは次のとおりです。
・急いで食べない
時間をかけてゆっくり食べてください。噛んでいる間は箸を置き、一口ずつよく噛んでみてください。
・食べすぎない
食事の時に少なめに取り分けるか、1日3回の食事を、4、5回に分けて、それぞれ少なめに食事をとるようにしてみてください。
・食事は規則正しくとり、抜かないようにする
・寝る直前にたくさん食べることは避ける
1日の最後の食事は、少なくとも就寝の2〜3時間前にとってください。
・しっかり水分をとる

胸やけと減量

太りすぎている場合、お腹の脂肪が胃を圧迫し、胸やけを引き起こすことがあります。

減量することで、胸やけや胃の不快感(酸関連)などの消化器症状を緩和することができます。普段から体重をチェックするようにしましょう。

胃酸とお酒

適度にお酒を飲んだだけでは胃腸が傷つくことはありませんが、飲みすぎは胃酸の分泌を増加させます。そのうえ、胸やけを起こし、他の消化器系疾患を悪化させてしまいますので、ほどほどに。

おわりに:規則正しい食事をして刺激物を控えましょう

ここで紹介したものは、ほとんどが簡単に変えられるものだと思いますので、普段からお腹の調子が悪いと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

お腹の悩みをすっきり解消して快適な毎日を送ってください。

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