記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/5/18
記事監修医師
前田 裕斗 先生
「二人目はいつ生むのがいいのかな」「かわいい赤ちゃんの姿を見てると二人目も欲しくなっちゃった」
二人目の子供を生むのはどのタイミングがいいのでしょうか。一人目の出産とはどう違うのでしょうか。
この記事では二人目の子供を生む前に考えて欲しいことをご紹介していきます。
二人目の妊娠を考えるときに健康面で考えて欲しいことをご紹介します。
妊娠したときにかかる体の負担が回復するのに1年かかると言われています。体重の増減や体内のビタミンバランスの変化、生殖器官への負担はすぐには回復しません。特に帝王切開で子供を生んだ場合は傷の回復に1年から2年かかることもあるのです。
しかし、必ずしも二人目の子供を妊娠するためには1年待たなければいけないということではありません。食事をしっかり摂って栄養を蓄え、体重を妊娠前の状態までコントロールするなど自分でできることを着実に行い次の妊娠へ備えましょう。
特に体重については産後すぐに2人目を妊娠することで、体重が増加したままの妊娠となる人もいます。妊娠前に体重が重い場合妊娠高血圧や巨大児などの合併症を起こすこともあるため、産後すぐの妊娠を考えている人は体重コントロールに気をつけましょう。
一人目の子供がいることは二人目の子供の妊娠に良い影響を与えてくれることもありますし、そうではないこともあります。
良い影響としては、一人目の子供の世話があるので運動不足になりにくいということです。さらに、一人目の子供の世話は妊娠の症状をまぎらわしてくれます。
一方、悪い影響としては、一人目の子供を世話するため十分な睡眠時間が確保できない場合があるということです。特に子供が小さいうちは夜泣きで起こされることもあるかもしれません。さらに、子供に授乳が必要な時に妊娠すると、お乳と胎盤の両方から子供たちに体の栄養を与えることになるので体への負担も考える必要があります。
子供が二人になればそれだけ将来の経済的負担が増えることは明白ですが、二人目を生んでからすぐにかかるお金も少なくはありません。例えば、ベビーカーやチャイルドシートなどのベビーグッズは一人目の子供がまだ使っているようなら、追加で買う必要があるかもしれません。
さらに、小さい子供が増えればそれだけ子育てにかかる時間も増えます。そのため、必然的に仕事に割ける時間は少なくなります。このような問題は一人目を生むときにも当然考えたと思いますが、改めて考えてみる必要がありそうです。
二人目の子供を生むタイミングは健康状態や経済状況、一人目の子供の世話の状況を考えて決める必要があるでしょう。前回の妊娠からまだ体が回復していないようであれば、もう少し先延ばしにしてもいいかもしれません。一人目の子供を育てながら妊娠生活を送ることも考慮に入れる必要があります。経済状況や健康に関してパートナーや医師に相談してみるのもいいでしょう。