記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/6/15
記事監修医師
前田 裕斗 先生
妊娠したいと思って妊活をしているのに妊娠できない!? そろそろ不妊治療を考えたほうが良いのか……。悩んでしまいますよね。今の生活習慣のなかで妊娠しにくくしている要因がないか、確認してみましょう。
ここでは、妊娠を阻む習慣と不妊の原因などを解説します。待望の妊娠をするためにも、みておきましょう。
妊娠したいのにできない、そのわけにはどんなものがあるのでしょうか? 不妊の原因となる要因について説明します。
喫煙は、女性の生殖年齢を10歳上げるといいます。たとえば、25歳の喫煙者と35歳の非喫煙者とが同じ生殖能力となる可能性があります。
アルコールは男性と女性、どちらの生殖能力にも影響を与えます。いくつかの研究では、毎週アルコール飲料をたくさん飲む女性ほど、妊娠するまでに時間がかかっていることが示されています。
喫煙も飲酒もする場合、生殖能力に大きな影響を与えることが指摘されています。幸いなことに、禁煙してから数日の間に、体は喫煙で受けたダメージを修復し始めるため、禁煙してしばらく経てば生殖能力は少しずつ改善されていきます。
同じことがアルコールにもいえます。妊娠を考ている場合は、タバコもアルコールもやめたほうがよいでしょう。
肥満や低体重は受精率の低下と関連性があります。痩せすぎも肥満も受精率の低下をおこします。
妊娠したい場合は、肥満度指数(BMI)を20~30の間の数値を目指しましょう。
一般的には、BMIが19を下回る場合、3~4キロ体重を増加するように勧められます。BMIが35%以上の場合は、体重の10%程度の減量を目指すべきです。
不妊治療で、ライフスタイルの選択は大きな役割を果たしています。
例えば、カフェインの摂りすぎは、男性と女性両方の生殖能力の減少に関連する可能性があります。一般的に、1日に500mgを超える量が過剰な量といわれています。コーヒーの中には1カップの中に600mgのカフェインが含まれていることもありますので、自分の好きな飲料にどれぐらいのカフェインが含まれているか、よく確認したほうがよいでしょう。コーヒー味アイスクリーム、チョコレート、エネルギードリンク、薬剤(頭痛薬などに含まれていることがある)などに含まれているカフェインに注意しましょう。
不妊は、男性と女性の両方に、平等に原因があります。不妊治療は、どのカップルにおいても、男性の要因、女性の要因、その両方の複合的な問題、または説明できない不妊の原因もあります。
不妊の原因が自分だけにあると悩まないでください。不妊治療の医師にカウンセリングを受けたり、支援団体の話を聞いたりしましょう。また、養子縁組や不妊治療について知っておきましょう。
これまでの記事にあったリスクを高める喫煙やアルコールやカフェインの摂り過ぎなどを改めましょう。そして、赤ちゃんを授かるために、健康的な生活を心がけましょう。