記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/23
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
充分すぎるほどの慎重さが必要な赤ちゃんとのバスタイム。でも、有効に活用すれば親子にとってこんなにメリットのある時間はありません。
気をつけるべきことや、そのメリットを改めて確認しておきましょう。
赤ちゃんをお風呂に入れることは、体をきれいにしてあげること以上のメリットがあります。
お風呂の時間が、2人にとって1日の中でもっとも大切な時間になるでしょう。赤ちゃんの目をじっと見たり、かわいいお腹にキスをしたり、赤ちゃん言葉で話しかけたり、ばかばかしい歌を歌ったりしてあげましょう。これにより、赤ちゃんは自分がどれだけ愛されているかを知ることができます。
バスタブの中で学ぶことはたくさんあります。お腹にやさしく水をかけると、赤ちゃんの感覚をくすぐります。また、赤ちゃんのそばに水を少し注ぐか、水を叩いてしぶきができるのを見せてあげましょう。
洗っているときは実況を忘れないでください。たとえば、石けんで体を洗っているときにその部分の名前を言います。赤ちゃんはあなたが気づくよりも早く、たくさんの言葉を学ぶでしょう。
バスタブのお湯につかることは、穏やかで快適なリラックスタイムになるはずです。お風呂の後に赤ちゃんのマッサージをして、さらにリラックスしましょう。
ほとんどの赤ちゃんは、体をこすってもらうことを喜んでくれると思います。いやがるなら無理強いせず、代わりに抱きしめてあげてください。
赤ちゃんとお風呂に入るのことがすばらしいことであるもうひとつの理由は、赤ちゃんを寝かしつけるときにわかるでしょう。
温かいお湯と温かい部屋、そしてほっとするような安心感、安全で心地よい温かな雰囲気で、赤ちゃんが眠りにつきやすくなるでしょう。
入浴する前に、必要になるものをすべて用意しておいてください。何かを忘れたとしても、それは使わずに済ませるようにしましょう。どうしても使わなければいけないものなら、赤ちゃんを連れて取りにいきましょう。
たとえそれがほんの数秒だったとしても、絶対に赤ちゃんをバスタブに残して取りにいってはいけません。
必要なものは、赤ちゃん用の石けんとシャンプー(あるいは石けんとシャンプーを兼ねたもの)、綿の体洗い用タオル1~2枚、毛布、湯上り用のタオル、お湯をためたプラスチック製の桶などです(もちろん、きれいなおむつや服、お風呂上りのおむつ軟膏やクリームが必要な場合もあります)。
写真を撮るときは、カメラは必ずパートナーに持ってもらうようにしてください。
赤ちゃんはとても早く湯冷めしますし、裸でいるときはなおさらです。サーモスタットをつけるか、数分間シャワーを出しっぱなしにして浴室内を蒸気でいっぱいにするなど、入浴する前に浴室を充分に(25度ぐらい)温めておきましょう。
片手で手すりをつかんでください。もし、バスタブに滑り止め防止シートがないようでしたら、今すぐ敷いて滑らないように対処しましょう。たとえ座っているときでも、自分が滑ったら赤ちゃんは簡単に落下してしまいます。
また、赤ちゃんを支えるときは両手を使い、ひざを曲げて赤ちゃんを太ももの上に乗せ、あなたと向き合うことができるようにしてください。
赤ちゃんの手やお尻の部分には低刺激の石けんを使ってください。あまり汚れていなければ石けんを使わず、水だけで洗っても大丈夫です。
バスタイムが終わったら、入浴するために従ったステップを逆にたどってください。赤ちゃんをやわらかいシートかカーシートのようなものに置くか、タオルで包むか、浴室から出る前にほかの人に赤ちゃんを渡してください。
赤ちゃんとお風呂に入るときには充分な注意が必要です。ですが同時に、こんなに楽しいコミュニケーションの時間もないですよね。安全に配慮しながら、バスタイムにどんどん絆を深めていきましょう。