記事監修医師
メディアージュクリニック青山、皮膚科
田中 美帆 先生
2017/7/6 記事改定日: 2019/9/17
記事改定回数:3回
記事監修医師
メディアージュクリニック青山、皮膚科
田中 美帆 先生
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
日焼け止めを忘れてしまい、真っ赤に日焼けしてヒリヒリした痛みやほてり、かゆみに苦しんだことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな緊急事態のために日焼けを早く治す対策と日焼け後の応急処置を紹介していきます。日焼け後のトラブルを回避するためにも参考にしてください。
日焼けしてしまった場合は、下記の応急処置で痛みや炎症を抑えることができます。
※ただし、内服薬、外用薬ともに、医師の処方のもと正しく使用してください。
日焼けしたときは、以下のような「お肌の再生を助ける対策」をとりましょう。
抗酸化物質は、紫外線への強い抵抗力を持つ成分です。
上記のような抗酸化物質を多く含む食べものを積極的に食べましょう。ただし、特定の栄養ばかりに偏った食事はかえってよくありません。
サプリメントも使いながら、バランスの整った食事を食べるようにしてください。
日焼けしたお肌は「火傷した状態」であり、水分が蒸散しやすくなっています。お肌の新陳代謝を促すためには保湿対策が必要です。
顔であればパック、体であれば保湿クリームを塗り、保湿ケアを徹底しましょう。
皮膚が活発に修復作業を行っているのは夜間の時間帯です。
日焼けを早く治すためには、できれば7時間寝るようにしてください。
日焼け後は、皮膚のバリア機能が低下して水分が失われやすく、衣類の摩擦などによってシミができやすい状態になっています。
日焼け後はこまめに化粧水を塗るようにしましょう。化粧水は保湿効果が高いものがおすすめです。ただ、化粧水の成分にで痛みが出ることもあるので、そのようなときはすぐにぬるま湯などで洗い流すようにしましょう。
また、ヒリヒリ感が強いときには、より高い保湿効果と皮膚の保護効果のあるワセリンやクリームを塗り、その上からガーゼなどの柔らかい布で患部を覆って刺激を避けるのもいいでしょう。
もし、このようなケアをしてもヒリヒリ感がひどくて動くこともできないときや、皮膚に水膨れがあるような重症な日焼けの場合には、すぐに皮膚科を受診して治療してもらいましょう。
日焼けによるヒリヒリ感やかゆみは、紫外線によって皮膚に炎症が起きているサインです。症状は数日間続くことになりますので、苦しみを少しでも短縮したいのなら食事にも気をつかいましょう。
もちろん、食事の見直しだけで日焼けが治るわけではありませんが、皮膚によい栄養素を多く摂ることでより早い回復を期待することができます。
日焼けの回復を助ける食べ物として、代表的なものには、イチゴやスイカ、レモンなどのビタミンCが豊富なフルーツ、ビタミンAが豊富なうなぎやレバー、βカロテンが豊富なアボカドやニンジンなどが挙げられます。
日焼けの回復に必要な栄養を多く摂れるレシピをご紹介します。ぜひ試してみて下さい。
たっぷりのトマトときゅうり、レタスなどのお好みの野菜を一口大に切り、シソを適量千切りにします。これらの野菜に酸味のあるドレッシングを和えてよく冷やせば完成です。
日焼けでほてった体も、よく冷えたサラダを食べることでクールダウンできるおすすめメニューです。
赤パプリカと黄パプリカを千切りにし、トマトをくし切りにします。適量のオリーブオイルとお酢、砂糖、塩コショウを混ぜ合わせてマリネ液を作ります。お酢は多めの方がさっぱりしていて食べやすいでしょう。
パプリカはオリーブオイルでさっと炒め、トマトと共にマリネ液に浸し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて保管します。
パプリカはビタミンCが豊富で、リコピンの豊富なトマトとも相性抜群です。メイン料理の付け合わせにもなるので、作り置きしておくと便利です。
適量のスイカとトマトをミキサーに入れて、ブレンドするだけで日焼けによい栄養素をたっぷり含んだスムージーの出来上がりです。
ビタミンCやビタミンE、リコピンなどの栄養素を多く摂ることができ、日焼け後の食欲がないときでもさっぱり飲むことができます。お好みではちみつや砂糖を加えてもよいでしょう。
状態のよいお肌をキープするには、日焼け後のケアを徹底するよりも「日焼けをしない」対策をすることが大切です。
皮膚に紫外線の刺激が加わると、皮膚の深層にあるメラノサイトが活性化されてメラニン色素が多く生成されるようになります。
一度生成されたメラニン色素を完全に排除するのは難しく、シミや黒ずみなどになることもあります。そのような事態を防ぐためにも普段から次のような日焼け対策を徹底しましょう。
日焼け後のケアを怠ってしまうと、日焼けがなかなか治らずヒリヒリした痛みやかゆみに苦しくことになります。今回紹介した応急処置やセルフケアをしっかり行うことで、回復を早める効果が期待できますので、ぜひ試してみてください。
ただし、お肌を守る基本対策は「日焼けしないこと」です。毎日の日焼け予防対策を怠らないようにしましょう。