子供の思春期に親がとるべき行動とは

2017/9/4

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

思春期による心身の変化は、子供にとって「大人になるという自然なプロセス」であって、深刻なことが起こっているわけではありません。今回は思春期の子供に対する親の接し方、行動についてまとめたので、参考にしてください。

思春期の行動

思春期の行動のほとんどは、子供が成長するために必要な行動です。個性を見出すために苦しんでしまったり、友人からのプレッシャー、そして自立意識の芽生えなどの心理的な変化だけでなく、ホルモンの変化によってどんどん成長し変わっていく体に対しても、子供たちは困惑し苦しむこともあるでしょう。
すると、親や家族から離れるようになったり、一人だけや友だちだけと過ごす時間が多くなったり、親と話さないようになったり、不機嫌になったりするといった「態度の変化」が現れるようになります。このような態度の変化も自然なものです。人格が変わり別の人になるわけではないので、過剰に心配する必要はありません。

思春期の行動に対する親の考え方

思春期になると、穏やかな親にさえ食ってかかる子供も少なくないでしょう。これは、他の子供と自分を比較してしまったり、学校や仕事や家族などとの人間関係に悩んだりすることで、追い詰められた気持ちになっていることが原因かもしれません。
そんなときは、状況から少し距離を置いてみてはいかがでしょうか。子供もこの状況を楽しんでいるわけではないはずです。いつでも助けられるような心積もりはしておき、少し離れた距離感から子供を導くように心がけてください。

もし子供に距離を置かれたことで、さみしいと感じてしまうのであれば、友人やパートナーと過ごすようにしましょう。

思春期の子供とどのように向き合うか

思春期の子供との距離の取りかた、心構えは以下のとおりです。

穏やかでいつも同じであること

思春期はホルモンが体内に急激に広がっているため、論理的というより感情的になっていることが多いのです。そのことは必ずしも子供にとって楽しいこととは限らず、恐ろしいと思っている可能性もあります。親にとってはつらいかもしれませんが、穏やかに接して、いつまでも変わらない存在であることを示すように努めましょう。

子供のロールモデルであることを忘れない

親の喫煙や飲酒をみたら、子供は自分も同じことをやっていいと思うでしょう。そのような状態では、親が禁止しようとしても、子供はいうことを聞かない可能性があります。

不安になりすぎない

たとえば、子供が無防備なセックスをしているのではないかと不安になりすぎることは意味がありません。不安になるくらいなら、リーフレットやウェブサイトなどの情報を提供して、安全にセックスするための方法を知る機会を与えてあげましょう。

ひとりにさせる

子供に自分のスペースとプライバシーを持たせてあげましょう。

愛情を示す

反応していないように見えても、子供は親の愛情を必要としています。子供への愛情表現は忘れないようにしてください。

限度を設ける

限度を設けておくと、子供は安心感を得ることができます。限度が何かを決め、それを守らせるようにしましょう。

セックスについて話す

セックスと恋愛関係の話題を話す場合、子供が何を言いたいか聞いてあげましょう。それを聞いた上で会話を発展させることができます。
セックスや恋愛関係の話を子供としたからといって、このことをきっかけに急にセックスを始めたいと思うことはないでしょう。

セックスについて話すときは、子供が自分の考えとは反対の意見を述べた場合でも、怒ったり批判しないようにしてください。子供を否定するような態度をとってしまうと、今後セックスについて話したくないと感じてしまうことになりかねません。驚くようなことを言ってきたとしても、静かに穏やかな態度をとるように心がけましょう。

おわりに:距離のとり方が大切

始めての子育ての場合、子供の思春期には戸惑ったり、不安になったりするでしょう。しかし、思春期は子供が成長するために必要な時期なので、子供を信頼し、うまく距離を取る事が大切です。

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