かかりつけ医を持つメリットは 自分のことをわかってもらえる安心感にある!

2017/6/26

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

かかりつけ医のイメージといえば、自分の体のことをとてもよくわかってくれていて、いつでも相談に乗ってくれる医師、といったところでしょう。
ただし、日本ではなかなか「ウチの家族はこの人がかかりつけ医」と決めている人はまだまだ少なく、制度が定着したとはいいがたい面もあります。
ここでは、かかりつけ医とはどういう役割を果たすのかを、ちゃんと知っておきましょう。

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かかりつけ医とはなんですか?

厚生労働省では、「国民が身近な地域で日常的な医療を受けたり、あるいは健康の相談等ができる医師」と定義づけています。簡単に言うと、かかりつけ医は、家族全員の健康管理を行い、患者となる家族との間に思いやり関係を築く医師のことです。
かかりつけ医は専門分野以外の知識を持っているため、心の問題を含め、いろいろなことを相談できます。患者の意見に耳を傾け、臨機応変に適切な医療上の決定を下すのを助けてくれるでしょう。

かかりつけ医を持つメリット

かかりつけ医は、患者と患者の家族の身体的、精神的、感情的な面における健康を守る医師であり、家族の病歴やそれが家族にどのような影響を与えるかも把握しています。
そして、かかりつけ医は人生のすべての段階を通して、患者をケアするための訓練を受けています。

個々に対する適切な判断を行ってくれます

かかりつけ医は医療のあらゆる分野に精通しているので、さまざまな症状を診断し、治療することができる技量を備えています。もし、患者を自分で治療するべきでないと判断した場合は、速やかに信頼できる別の専門医を紹介してくれるでしょう。

また、最新の治療法と技術を身につけるために日頃から勉強し続けていますし、実際の現場での訓練を受けているので、患者の日々のケアに最新医療を適用することができます。

病気のとき以外に予防の相談も

かかりつけ医は予防医学の面での訓練を受けています。健康問題を予防することは、病気を克服したり治療を受けることよりも重要になるケースも多いです。
患者や患者の家族の病気を予防し、健康を保つために適したアドバイスをすることもかかりつけ医の役目といえるでしょう。

病気とまでは言えないといった状態でも、もし体調などで変わったことがあった場合は、かかりつけ医に相談しましょう。、

かかりつけ医を見つけましょう

かかりつけ医を探しているなら、友人や家族と話してみてください。数名の医師の名前がわかったら、病院に電話して詳細な情報を入手します。以下についても確認しておきましょう。
・営業時間はどうなっていますか?
・どんな病院と提携していますか?
・実際に診療所には医師が何人いますか?

ニーズを満たす医者を見つけたら、予定を立ててください。予約時には、次の点を確認しましょう
・その医師と話して落ち着くか
・医師はすべての質問に丁寧に答えてくれるか
・医師は理解できるように説明してくれるか
・十分な時間をとってくれるか

ただし、医師との関係を構築するには時間がかかる場合があることも覚えておきましょう。

おわりに:日常生活における安心感を得られます

病気の時だけでなく、家族の総合的な健康管理を行ってくれるのがかかりつけ医です。今、健康にとくに問題を抱えていない場合は、なかなか考えにくいかもしれません。しかし、実際にかかりつけ医がいるということ安心感は、とても大きなものになるでしょう。
まずは家族に聞いてみてください。決まっていない場合は、かかりつけ医を探しておきましょう。

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