記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/29
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
喘息の人は、症状の短期的な緩和、そして長期的なコントロールのために、自分に合った効果的な治療法を理解しておくことが大事です。この記事では、喘息の治療について解説しています。喘息治療の理解を深めるために参考にしてください。
気管支喘息(以下、喘息)の治療について理解し、医師と協力することで、毎日の咳や発作などの症状を管理することができます。
喘息の発作や症状がある場合は、緊急事態を防ぐために、医師にいつ連絡すべきかを知っておくことが重要です。
喘息の治療薬を服用することで、活動的な生活を送ることができます。
喘息治療に使用される基本的薬のタイプは以下の2種類です。
気道の炎症をとる抗炎症薬、特に吸入ステロイドは、喘息患者にとって重要な治療薬です。喘息発作を予防し、気道の腫れと気道をふさぐ粘液を減少させる作用があります。腫れが引き、粘液が減少すること、気道が広くなり、過敏な反応が起こりにくくなるため、喘息の症状が抑えられます。
気管支拡張剤は、気管支の平滑筋を緩め気道を広げる作用があります。気道が広がり空気が通りやすくなることで、症状が緩和します。短時間作用性吸入β2刺激薬は、リリーバーと呼ばれることが多く、咳、喘鳴、胸部の圧迫感および息切れを迅速に緩和します。
また、運動誘発喘息の患者が運動前に使用することもあります。
このタイプの吸引器は、喘息の発作が出現した時に症状を速やかに緩和することを目的としており、喘息発作の予防や喘息症状の安定的なコントロールには役立ちません。
長時間作用性吸入β2刺激薬は、吸入ステロイドと組み合わせて使用したり、毎日吸入ステロイドで治療をしているにも関わらず、喘息が進行したりする場合に使用することがあります。
吸入器を使用するのが困難な人に、喘息ネブライザーの使用をすすめられる場合があります。マウスピース型、またはマスク型があり、通常は幼児、小児、高齢者、または吸入器の使用が困難な人が使用します。
ネプライザーは喘息薬を液体から霧に変え、肺に吸入しやすくします。吸入器を使用するよりも薬を送るのに時間がかかります。
喘息と診断され、治療しても効果が見られない場合は、再度医師に相談してみましょう。
また、喘息と診断され、吸入器を頻繁に使用する必要がある場合は、喘息の専門医に相談しましょう。
相談した結果、喘息治療計画を変更することもあります。
喘息は一般的な疾患で、適切な医療診断と治療が必要です。そのために、医師のサポートを得ることも大事です。医師に相談しながら、自分に合った効果的な喘息薬と治療方法を見つけましょう。