不眠症の原因とは ~ 6つの原因を知り対策をとろう ~

2017/7/25

夜、正常に眠れない生活が続くと、日常生活に支障をきたす可能性があります。それは不眠症と呼ばれる睡眠障害で、その不眠症にはさまざまな原因が考えられます。今回は不眠症の6つの原因をご紹介します。

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不眠症の6つの原因

ストレス、生活の変化、赤ちゃんの誕生、交代制の仕事などが不眠症を引き起こす典型的な原因です。睡眠への不安、不適切な睡眠習慣と睡眠調整機構の潜在的な脆弱さは全て不眠症の原因と見られ、人によっては不眠症が慢性的に持続することもあります。慢性的な不眠症に苦しんでいる人は、不眠症の症状がどんなに消耗するものであるかを知っているでしょう。不眠症の原因には、以下の6つがあります。

ストレス

特に、心の内側の怒りや心配を原因とする感情的なストレスが原因で不眠症になる可能性があります。

カフェイン・アルコール・薬品

カフェイン(コーヒー、コーラ、そしていくつかの「エナジードリンク」に含まれています)、ニコチン、ある種の薬品と植物性生薬、アルコールなどの過剰摂取も不眠症の原因となります。アルコールを摂取するとは初めは眠気を誘いますが、アルコールが消化吸収された後に目が覚めるでしょう。また、矛盾するようですが、不眠症はそれを取り除くために処方された鎮静剤から起こることもあるのです。特にお年寄りが、朝に眠くなって日中眠り、夜中目が覚めているという具合に睡眠のリズムの逆転を起こしやすいといわれています。

睡眠リズムの乱れ

体内時計や24時間のリズムの乱れ、例えば昼寝のしすぎや夜遅くまでパーティーをしたなどの乱れた睡眠スケジュールが原因でしょう。睡眠のタイミングの乱れは、飛行機で標準時の違う場所に旅をする人々や夜勤の人、テストに向けて詰め込み学習をし徹夜する高校生や大学生にはよくあることです。

環境要因

たとえば雑音、極端な気温、明るい光やなれない環境の中で眠ることなどは、一時的で断続的な不眠症の原因になります。

医学的な原因

胃潰瘍、抑うつ状態、糖尿病、腎臓病、心臓病、パーキンソン病や甲状腺機能亢進症といった多くの病気が慢性的な不眠症につながる可能性があります。気管支喘息による息切れやその他の医学的問題、胸焼け、頻繁な排尿や慢性的な痛み、関節炎や足の痙攣などもまた睡眠障害を引き起こします。

不眠症はうつ病などのもともとあった精神医学的状況とも関連があるかもしれません。早朝に目が覚めてしまうことは、深刻なうつ患者にはよくあります。

また、他の睡眠障害は慢性的な不眠症につながる可能性があります。睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー(起きていたり寝ていたりといったことが制御できない)、睡眠中の規則的な腕と足の動き(筋肉が激しく引きつったり、痙攣する)、または下肢静止不能症候群(足を動かしたいという過度な欲求)は睡眠の始まりと持続を邪魔することがあります。

就寝前の行動

就寝前にたくさんご飯を食べたり 、就寝前に激しい運動をすると、眠りに落ちにくくなります。

女性は不眠症になるリスクが高い

90%以上の人が人生のいずれかの時点で不眠症を経験するといわれています。ほとんどは一過性の不眠症ですが、その中のおよそ30%の人が慢性的な不眠に悩まされています。そして、男性よりも女性のほうが、以下の要素によって不眠症のリスクが高いといわれています。
・月経中に起こる腹部の張り
・月経前症候群に悩まされる女性は不安・苛立ち・うつなどの症状により不眠症になりやすい
・閉経後は睡眠パターンが変わる傾向があり不眠症になりやすい
・妊娠中、特に妊娠後期になると睡眠不足になりやすい

おわりに:不眠症の原因を知り改善しよう

不眠症の原因が何なのか、自分の症状が睡眠にどのような影響を及ぼしているのかを理解することが大切です。また、睡眠障害が自分の医学的疾患を悪化させる可能性があるのか、医師に相談するようにしましょう。そうすることで、医師はあなたの睡眠問題と全体的な治療計画とを統合することができたり、必要に応じて睡眠の専門家を紹介することができます。

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