65歳以上は特に注意が必要ー高齢者のうつ病

2017/2/13

高齢者というと、年齢を重ねていることから、精神的に落ち着いていると見られがちですが、実はうつ病にかかる人が少なくありません。

今回は、高齢者のうつ病について紹介していきます。

高齢者のうつ病の基礎知識

うつ病は加齢が関係する?

うつ病は、加齢のせいで発症するものではありませんが、65歳以上の人が発症しやすいのも事実です。年をとると、退職、病気、家族の死によく直面するようになります。そうしたときに悲しいと感じるのは普通です。悲しみは、喪失した直後にやってきます。

時間が経っても悲しみがなくならない、日常生活にもどれない、自分や他人を傷つけることを考え始めたら、うつ病の徴候かもしれません。一刻も早く医師に相談するようにしてください。うつ病の治療をはじめることで、気分は快方にむかうでしょう。

高齢者はうつ病が診断されにくい?

高齢者では、うつ病と認知症などの病気の違いを診断するのが難しい場合があります。 また、高齢者は恥ずかしさが先行して、悲しい気持ちや不安な気持ちを素直に医師や介護者に話すことができない場合があります。

でも、うつ病は恥ずかしいことではありません。人間的に弱いからうつ病になるわけではありませんし、うつ病は治療が可能な病気です。

高齢者のうつ病の症状は一般的なうつ病とどう違う?

うつ病の患者に一般的にみられる精神的、身体的症状に加えて、高齢者のうつ病には、以下のような症状があります。
・妄想や幻覚
・退屈感や無力感
・記憶上の問題または混乱
・社会活動との関わりを遮断する

介護者が気をつけるのは高齢者のこんなサイン

あなたが高齢の家族の介護をしている場合、高齢者にうつ病のような症状や行動の変化が見られたら、主治医に伝えてください。 高齢者に対するうつ病の診断と治療は、認知機能の低下、他の病気、自殺のリスクを低くしてくれます。

医師は以下のようなことをするでしょう。
・あなたと他の家族に質問する
・他の病気の可能性を除外するためにいくつかの検査をする
・家族と話し合う
・その人がどんな薬を服用しているか確認する

高齢者のうつ病の治療には何ができるでしょうか?

高齢者のうつ病の治療は、他のうつ病の治療と同じ内容であることが多いです。
ほとんどの高齢者は、他の病気を治療するために処方薬を服用しています。これらの薬のうちの1つがうつ病を引き起こしている場合、医師はおそらくその薬を切り替えるでしょう。

うつ病の高齢者をケアしている場合、医師はあなたや他の家族や介護者に、対処方法についてアドバイスをするでしょう。お近くの地域包括支援センターなどに相談し、ケアマネジャーの紹介や介護施設・事業所の情報を得ることも可能なので、参考にしてください。

予防のためにできること

高齢者のうつ病の予防法も一般のうつ病と同じ

高齢者のうつ病は、症状は一般的なうつ病の症状とは少し異なりますが、予防のためにできることは同じです。食事と運動はすぐにでも実施できるものなので、65歳以上の方やご家族に高齢者がいる人は気をつけてみてください。

食事

高齢者は食べ物をうまく飲み込めなくなることで肺炎を発症したり、その人の介護度を高めることにもつながります。特に嚥下障害などが疑われる場合は、病院で治療をうけましょう。

嚥下障害が原因である場合は、よく噛み、食べている間にもっと水を飲むなど、飲み込み方を改善する方法が指導をうけるようにしてください。また、嚥下中に頭の角度と位置を変えるように勧められたり、舌や食道のような嚥下筋肉を強化するための方法が指導されるかもしれません。場合によっては、原因の治療のため、薬や他の治療法を行います。

嚥下障害が胸やけによって引き起こされる場合は、食前に制酸剤または酸減量剤の服用、失調症を引き起こす筋肉に問題がある場合は、ボトックス投与を使用して喉の筋肉をリラックスさせ、嚥下を容易にします。腫瘍や他の何かが食道を塞いでいる場合には、手術が必要になることもあります。

そのため日ごろからしっかりとした口腔ケアを行うことも重要です。

運動

毎日少なくとも30分間のウォーキング、水泳、自転車などの有酸素運動を行うといいかもしれません。
運動する前に5分間ウォームアップをしてください。ゆっくりと歩いてからストレッチ(柔軟運動)することは、よいウォーミングアップになります。運動を終えたら、さらに5分間のストレッチでクールダウンしてください。暑い季節には、時間をかけて入念にクールダウンしてください。それで、気分がよくなれば、運動はよい習慣になるでしょう。

しかし、風邪やインフルエンザまたはほかの病気にかかっているなら、病気が快復するまで運動は控えてください。 2週間以上運動しなかったときは、ゆっくりとウォーミングアップからやり直してください。

運動後、筋肉や関節の痛みがあったときは、運動し過ぎたのかもしれません。次は、より低い強度で運動しましょう。

痛みや不快感が持続するとき、あるいは運動中に以下の症状があらわれたときには医師に相談してください。けがをして寝たきりになることでも、うつ病や認知症になる可能性が高まります。くれぐれもケガには注意してください。

おわりに

記事の中でも紹介したように、高齢者のうつは認知症と間違われやすく、見逃されがちです。異変があればすぐに気づけるよう、家族含め周囲のサポートが大事ですね。

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