寝起きの胃痛はなぜ起きる? どうすれば予防できる?

2017/8/23 記事改定日: 2018/12/27
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

胃痛は胃の粘膜が炎症することで起こる症状で、胃の痛み・不快感・吐き気・嘔吐・食欲不振などの症状がみられます。今回は「寝起きに発症する胃痛」について、原因や対処法をまとめました。

寝起きの胃痛の原因は?

朝起きてすぐに現われる胃痛の主な原因として、「前日の食べすぎ・飲みすぎ」「ストレス」「睡眠不足」の3つが考えられます。それぞれについて、詳しくみていきましょう。

その1:前日の食べすぎ・飲みすぎ

食べ物が胃に入ると、胃はそれらを消化させるために胃酸を分泌します。胃酸の分泌量は、胃に入った食べ物の量に比例して増えるため、胃酸によって胃粘膜が炎症するといったダメージを受けることがあります。その結果、胃が痛むと考えられます。

その2:ストレス

ストレスによって体のあらゆる期間を統制している自律神経が乱れてしまうことも、胃痛が生じる原因のひとつです。

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っていますが、ストレスを過剰に受けると副交感神経の働きが鈍くなります。それが胃腸に影響して、胃酸のコントロールが上手くできなくなると胃痛が生じる場合があります。

その3:睡眠不足

睡眠不足になると胃を胃酸から守っている粘液の分泌が少なくなるため、胃痛が起こりやすくなります。

また、睡眠不足は先述した自律神経の乱れにも深く関わっているため、睡眠時間が短いと交感神経と副交感神経のバランスが崩れて胃が正常に働くことができなくなります。その結果、粘液の分泌不足や胃酸過多が起こり、胃が炎症を起こして胃痛を引き起こすのです。

寝起きの胃痛はどう対処すればよい?

寝起きに胃痛が起きる場合、体を緊張・覚醒させる交感神経が優位になっていると考えられます。

体をリラックスさせるには副交感神経が優位の状態を作ることが大切です。ぬるめのお湯で半身浴をする、ホットタオルを腹部に当てるなど、胃や全身を温めることで副交感神経が優位になりやすくなり、胃痛が緩和される効果が期待できます。また、水や白湯を飲んで胃酸を薄めるのもおすすめです。

寝起きの胃痛の原因のひとつは、過剰に分泌された胃酸です。したがって、胃酸の量を減らせば痛みを和らげることができます。起きて胃痛を感じたら、水や白湯をゆっくりと飲みましょう。

なお、市販の胃薬を服用することも痛みの緩和に有効ですが、長期間服用しているなど、症状が長引いている場合は病院で診てもらうことをおすすめします。

寝起きの胃痛を予防するためには

寝起きの胃痛を防ぐためには、胃痛の原因を遠ざけることが効果的です。以下の点を意識し、胃に優しい生活を送りましょう。

  • 就寝の2~3時間前には飲食を控える
  • 食事は腹八分目までにする
  • 睡眠をしっかりとる
  • ストレスをためすぎない

おわりに:胃痛が長引くようなら病院で診てもらおう

胃痛が起こると、嘔吐による脱水症状や食欲不振による栄養の不足など、さまざまな影響が出てくる可能性があります。胃が回復するまでの間は、生活習慣を見直して胃を労わりましょう。

また、胃痛は市販の胃薬の服用や自宅での療法も可能ですが、中には胃癌や胃潰瘍などの重い病気が隠れている可能性もあります。痛みが長引く場合は早めに医師の診断を受けてください。

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