風疹にかかるのはなぜ? ~ 子供も大人も要注意 ~

2017/8/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「風疹」といえば子供の病気というイメージが強いかもしれませんが、平成24・25年に20代以上の大人を中心に流行したことがあり、実は大人も注意が必要な感染症なのです。以降で、風疹にかかる原因や大人が感染した場合のリスクなどを詳しくお伝えしていきます。

風疹は子供より大人のほうが重くなるって本当?

「風疹=子供がかかる病気」と思っている方も少なくないようですが、風疹は大人でも感染することのある病気で、しかも近年では子供よりも大人の間での風疹が流行しているといわれています。

そして風疹を大人が発症した場合、発疹や高熱が長く続いたり、ひどい関節痛が起こったり、さらには脳炎などの合併症のリスクがあったりと、子供よりも重症化する傾向にあります。特に風疹ウイルスへの免疫のない女性が妊娠中に感染すると、胎児がウイルスに感染し、目や耳、心臓などに障害(先天性風疹症候群)をもった状態で生まれてくる可能性があるので一層の注意が必要です。

【出典: 厚生労働省ホームページを編集して作成】
・「風しんについて」 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
・「風しんの感染予防の普及・啓発事業」 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/vaccination/about.html

風疹の症状にはどんなものがある?

風疹ウイルスに感染後、2~3週間程度で以下のような症状が現れます。

発熱
発疹
リンパ節の腫れ
関節痛

【出典: 厚生労働省ホームページを編集して作成 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/

風疹にかかる原因

風疹は、風疹ウイルス感染者の飛沫(咳やくしゃみなど)を吸い込んだことで感染します。風疹ウイルスの感染力は非常に強く、1人の風疹患者から免疫をもたない5~7人に感染させる可能性があるとされており、その感染力はインフルエンザの2~4倍ともいわれています。発疹の出る2~3日前から、発疹が出た後の5日程度まで感染性があるとされています。

【出典: 厚生労働省ホームページを編集して作成】
・「風しんについて」 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
・「風しんの感染予防の普及・啓発事業」 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/vaccination/about.html

風疹にかかったときの対処法

風疹は風疹ワクチンを接種することでほぼ感染を予防できますが、感染してしまった場合、風疹自体に対する特別な治療法はないため、対症療法が行われるのが一般的です。発熱や関節炎などの症状に対しては解熱剤や鎮痛薬が処方されます。

【出典: 国立感染症研究所ホームページを編集して作成 http://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/430-rubella-intro.html】

おわりに:予防法は予防接種だけ。受けていない人、風疹にかかったことがない人は接種の検討を

風疹は大人が感染すると重症化や合併症のリスクが高いだけでなく、妊婦さんが感染した場合はお腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす恐れがあります。しかし、風疹はワクチンを接種すれば高い確率で予防できる感染症です。子供の頃に風疹に感染したことがなく、ワクチンを接種したこともないという方は、早めにお近くの病院で接種の申し込みをすることをおすすめします。

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