アルファGPC

2017/9/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

アルファ GPCは、コリン作動性化合物であり、その認知促進の特性や、アスリートの出力を高めるために使用されます。また細胞膜をサポートし、、認知低下を防止する効果もあるとされています。

概要


アルファGPC(アルファ – グリセロホスホコリンまたは場合によってはグリセロホスホコリン)はコリン含有のサプリメントです。

コリンは体内でアセチルコリンという神経伝達物質になったり、細胞膜を形成するなど循環器系と脳の機能、細胞膜の維持に不可欠な物質で、コリンを供給する物質はいわゆるコリンソースと言われます。

アルファGPCは、摂取後に体と脳の両方にコリンを効率よく供給できるコリンのプロドラッグ(前駆物質)であるため人気があります。

アルファGPCの経口補給は、認知機能の改善の効果があるとされていることから、頭をよくするサプリメントの一つとして関心をもたれています。

認知機能の低下に関して、高用量(1,200mg)でのアルファGPCは、軽度から中等度のアルツハイマー病においていくらか有効であるようであり、標準療法(アセチルコリンエステラーゼ阻害剤)との併用で効果があると報告されています。時折、アスリートがアルファGPCに関心を持つことがあります。これは運動前に600mgのアルファGPCを摂取することでアスリートのパワーが上昇するという唯一の試験的研究があるためです。

このようなアルファGPCの効果は有望に見えますが、より多くの証拠が必要であると考えられています。

基礎知識

注意事項

・絶対的な必要条件ではないかもしれませんが、吸収をよくするために脂肪と一緒にアルファGPCを取ることは賢明かもしれません。

摂取方法


アルファGPCの標準用量は300〜600mgです。この用量は、パワーを高めるためにアルファGPCを用いた研究(600mg)と、成長ホルモン分泌の増加を指摘する2つの研究に基づいており、アスリートにとっては妥当な投与量である可能性が高いとされています。

認知機能低下の症状を減弱させるためのアルファGPCの使用については、ほとんどすべての試験で毎日1,200mgの用量を使用し、400mgの3用量に分けて補給されています。低用量の補給が、どのように認知機能に効果を示すのかは不明ですが、1,200mgは一貫して効果との関連性があると考えられています。

ラットの研究によれば、アルファGPC経口摂取の効果は300〜600mg / kgであり、ヒトの推定用量は48〜96mg / kg(約68 kgのヒトの場合、1日3,272〜6,545mg)であることが示唆されています。

よくある質問

どのようなコリンソースを使用すればよいですか?

コリンソースにはアルファGPCの他に様々あり、CholineBitartrate(重酒石酸コリン)や CDP-コリンなどがあります。

コリンの肝臓保護効果のためには、酒石酸水素コリンが良いとされていますが、認知機能の改善を狙う場合は別のコリンソースが必要になることもあります。 CDP-コリンとアルファ-GPCの両方が有効です(これらは比較的値段も高めです)。

コリン作動薬


「コリン作動性」という用語は、アセチルコリン(筋収縮および学習を仲介する神経伝達物質)に積極的な影響を与えるサプリメントを指すために使用されることがあります。

この場合、アセチルコリンレベルを間接的に増加させる化合物(例えば、アセチルコリンエステラーゼ酵素の阻害剤)または食事性コリンを体に送達するサプリメントを意味している可能性があります。

脳内のアセチルコリン活性を増加させる作用がある化合物はコリン作動薬と呼ばれます。

コリンの形態


コリンは一般的には酒石酸水素塩として購入できます。これはコリンサプリメントの最も簡単で安価な形態であり、体に利益をもたらしますが、一方で脳内への移行性は悪いので、脳内でのコリンの濃度を確実に増加させることができないこともあります。

この基本的なコリンサプリメントは、頭をよくするサプリとしては有効でない可能性が高いですが、全身のコリン濃度を高め、肝臓の健康向上には効果的と考えられます。さらに、この形態のコリンは、神経にとって有益であるトリメチルグリシンレベル(代謝産物です)の増加をもたらしてくれます。

CDP-コリンはコリンとウリジンのプロドラッグであり、経口摂取後に、遊離コリンとシチジンの両方に変化します(ヒトにおいてはシチジンは、すぐウリジンに変換されます)。

CDP-コリンは、前述のコリンそのものよりも脳内の濃度を高めることができます。

アルファGPCはコリンとグリセロリン酸の両方のプロドラッグです。

グリセロリン酸は細胞膜の生成にも効果的ですが、よく研究されたトピックではありません。

アルファGPCは、コリン補給の効率的な形態(非常に容易に吸収されて脳に送られる)のために主に使用されます。

アルファGPCとCDPコリンは、どちらもコリンの形態であり、コリンの2つの分子のプロドラッグであり、コリンと膜の生成に効果的です。高価ではありますが、どちらも頭をよくするサプリとしては適した形態です。

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