クルクミン

2017/9/19

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

クルクミンはターメリックの有効成分で、ショウガにも少量含まれています。クルクミンは抗癌特性のある抗炎症性分子で、魚油に似ており、メタボリックシンドロームの応急処置になると考えられています。バイオアベイラビリティが低く、黒コショウの吸収をかなり良くします。

概要


クルクミンはカレースパイス、ターメリック(ウコン)、そして少量ながらショウガにも含まれる黄色い色素で、クルクミノイドに分類されるポリフェノールです。

クルクミンは強力な抗炎症作用を発揮し、そしてそれらの抗炎症作用はある種の癌の進行からの保護効果があることまでも示唆されています。そして、クルクミンはその抗癌作用のため、癌の予防と治療に向けて大いに研究がされている分子なのです。

クルクミンのその他の作用として、加齢と関連する認知機能の低下を軽減することがあげられます。また、その抗炎症効果によって動脈硬化の進行を防ぐとされています。

ヒトでは8gまでの服用であれば有害な影響は出ないと考えられています。

基礎知識

混同注意

ターメリック(クルクミンが由来するスパイス)、カレー(ターメリックを使った作り置きの食事)

注意事項

in Vitroでのわずかな実験では、高濃度のクルクミンはDNAを損傷し、免疫システムに障害を及ぼすことが示唆されました。この実験ではクルクミンの人体での吸収効率などが考慮されていないので、これらの発見が人間の健康における影響にどのように応用されるのかは現時点では分かっていません。

摂取方法


しっかりした効果を得るためには80mg-500mgのクルクミンの摂取が必要です。ただし、クルクミンは元々腸管から非常に吸収されにくいので、以下のように吸収効率を高める必要があります。

・クルクミンと黒コショウ(ピペリン)を併せて使う。
・ホスファチジルコリンと合成されたクルクミンフィトソム(MerivaもしくはBCM-95という特許製法です)
・ナノ粒子化されたクルクミン(セラクルミン)
上記のように特定の特許製法あるいはピペリンを併用しないと吸収されるクルクミンは少なすぎて、4000mg服用したとしても全く効果が出ない可能性があります。

ただし、クルクミンが腸自体に作用して効果を発揮することも示唆されていて、その場合は吸収効率は問題になりません。

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