アキレス腱が断裂したときの対処法は? 治療期間はどのくらい?

2017/9/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

運動中にアキレス腱が断裂してしまった場合、どのように対処すればよいでしょうか? また再び運動できるようになるまでどのくらい治療に時間がかかるのでしょうか。今回の記事でアキレス腱断裂について解説します。

アキレス腱断裂とは

アキレス腱断裂とは、踏み込み、ジャンプ、ダッシュなどの動作をしたときなど、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)が急激に収縮することによって起こります。
また、外部から何らかの力が加わった場合や、伸ばしすぎたことで断裂することもあります。これは、加齢によるアキレス腱の老化が基盤にあると考えられており、30~50歳代に多くみられるといわれています

アキレス腱が断裂すると、ボールが強く当たった感じや、ふくらはぎをバットでたたかれたよううに感じたり、バチっという「激しく切れるような音」が聞こえることもあります。

アキレス腱が断裂すると、足首はどんなふうに変わる?

アキレス腱が断裂した直後は、体重をかけることができないため、しゃがみこんだり、転倒したりします。アキレス腱が断裂していても足首を動かすことは可能であり、少し時間がたつと歩けるようになりますが、つま先で立つことができない状態になります。

アキレス腱断裂直後の対処法は?

アキレス腱が断裂した直後は、応急処置として「つま先を伸ばした状態」で足首を固定し、アイシングするようにしてください。このとき、なるべくうつぶせに寝かせてあげるようにしましょう。
病院での治療が必要になるので、なるべく早く整形外科を受診してください

アキレス腱断裂の治療法

アキレス腱断裂の治療法には、保存療法と手術療法の2種類があります。

保存療法

ギプスや装具で足首を固定し、回復を見ながら少しずつ体重をかけていけるようにギプスや装具を交換していきます。手術療法に比べ再断裂の確率は多少高くなると考えられていましたが、現在では適切な処置が行われていればそこまで大きな差は出ないといわれています。

手術による感染や合併症のリスクを抑えることができますが、断裂が深い場合は保存療法の選択はできません。

手術療法

断裂したアキレス腱を縫合します。皮膚を切開をしない経皮縫合術と皮膚を切開する直視下縫合術があり、病院の治療方針や断裂の状態などを加味して手術方法が選択されます。保存療法に比べ治療期間が短くなり、再断裂のリスクを抑えられるといわれていますが、感染や合併症のリスクが伴います。

断裂から完治するまでの期間は?

アキレス腱断裂は、治療を開始してから4ヶ月ほどで軽めの運動が可能となり、全力でスポーツができるまでには早くて6ヶ月かかるといわれています。

アキレス腱の再断裂は、リハビリ中に多くみられるため、リハビリ中に無理な運動は避けるようにしましょう

おわりに:断裂したら、早めに整形外科へ行こう

アキレス腱の断裂を予防するためには、運動前のストレッチ、ウォーミングアップを十分に行うことが重要です。アキレス腱断裂は、完治するまで半年ほどかかるといわれています。もし断裂してしまった場合は応急処置を行い、早めに整形外科を受診するようにしましょう。

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