女性ホルモンのバランスが崩れてしまうのはなぜ? 整える方法は?

2017/11/7

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

「女性ホルモンの乱れでイライラが…」といったフレーズを一度は耳にしたことがあるかと思いますが、そもそも女性ホルモンのバランスが崩れてしまうのはなぜでしょうか?また、ホルモンバランスの乱れで不調が起きた場合、どう対処すればいいでしょうか?

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女性ホルモンとは

女性ホルモンとは、女性の肌や身体、心や脳に様々な影響を与える物質のことです。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類があり、女性の健康状態にはこれら2つのホルモンのバランスの均衡が大きく関わっています。

エストロゲンは子宮内膜を厚くしたり、卵子を育てたりする重要な働きをします。一方のプロゲステロンは子宮内膜を安定させる、妊娠を継続させる働きをします。

女性ホルモンのバランスが崩れてしまうのはなぜ?

「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、どちらが欠けても成立しないほど重要な役割を担っているため、女性ホルモンのバランスが崩れると、月経や健康状態に支障がでるようになります(更年期障害もその一例です)。

ホルモンバランスは、睡眠不足であったり、十分な食事がとれていなかったりなどの生活習慣の乱れが原因で崩れてしまうと考えられています。また、過度なストレスもホルモンバランスに大きく影響するといわれています。

バランスが崩れると、どんな症状が現れる?

ホルモンバランスが崩れると、生理(医学的には月経というのが一般的です)不順や無月経、不正出血、ニキビや肌荒れといった皮膚症状が引き起こされることがあります。また、ホルモンバランスの乱れが自律神経にも影響を及ぼすことにより、めまいや倦怠感、不眠、頭痛といった自律神経失調症の症状が現れるケースも少なくありません。

女性ホルモンのバランスを改善するためにできること

先述のとおり、ホルモンバランスの乱れは、不規則な生活習慣やストレスの溜めすぎによって引き起こされると考えられています。そのため、ホルモンバランスを整えるには、まず生活習慣を改善することが欠かせません。具体的には「睡眠」「適度な運動」「食事」という3つの項目が乱れていないかの見直しが必要です。規則正しい時間に就寝・起床する、栄養面に配慮した食事をとる、適度に運動するといったことを心がけましょう。また、会社勤めなどで働く女性の場合、ストレスを溜め込まないよう気をつけ、定期的にストレスを発散させることも大切です。

なお、上記のセルフケア以外に、病院で治療を受けるという方法もあります。具体的には経口薬によるホルモン療法や漢方薬の処方などが行われます。それぞれの副作用については、医師にきちんと確認してください。

おわりに:不調が現れたら、まずは生活習慣の見直しを!

女性ホルモンのバランスが乱れるのは、生活習慣やストレスによる影響と考えられています。生理不順やだるさといった症状がみられた場合、ホルモンバランスが乱れているサインかもしれません。そんなときは、栄養バランスのとれた食事がとれているか、十分な睡眠がとれているか、ストレスを溜めすぎていないか、といったことを一度見直してみましょう。

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