室内でも熱中症が起こってしまう原因とは?予防はできるの?

2017/10/24 記事改定日: 2019/5/8
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「熱中症」について、「暑い季節、外にいすぎると起こる」「炎天下で運動すると発症する」というイメージを持っている方も少なくないでしょうが、熱中症は室内でも起きることがある要注意な症状です。
以降で、熱中症が起きるメカニズムや予防法をお伝えしていきます。

室内で熱中症になってしまうのはなぜ?

熱中症というと、昔は屋外で起こるものでしたが、最近は室内での熱中症が危険視されています。

今の日本は10年前と比べても気温が高くなることが多く、室内で過ごしているときもエアコンを入れないとかなり高温のなかで過ごすことになってしまいます。
そして室内が風通しが悪く湿度も高い場合は、屋外にいるよりも危険度は高いです。

体温調整の機能が不十分な高齢者や子供、また若くても腎臓病や糖尿病といった持病を抱えている人は、室内で熱中症を発症するリスクが高く、寝不足や二日酔いなど体調不良の場合もリスクが高くなるので注意しましょう。

室内の熱中症に気づくにはどうすればいい?

室内で生じる熱中症の症状には以下のような特徴があります。室内での熱中症は発症に気づかないことも多く、対処や治療が遅れて重症化することも少なくありません。当てはまる項目が多い場合は、涼しい場所に移動する・身体を冷やす、などの対処を行う症状が改善しない場合は病院を受診するようにしましょう。

  • 尿の量が減り、色が濃くなっている
  • 喉の渇きがある
  • めまいや立ちくらみがある
  • 足をつりやすく、筋肉が痛む
  • 頭痛や倦怠感があり、ぐったりする
  • 吐き気があり、食欲がない
  • 集中力や注意力が散漫になる
  • 身体が熱い

室内での熱中症、どうすれば予防できる?

室内での熱中症対策として最も簡単な方法がエアコンを使うことです。28度を目安に設定し、室温を調整しましょう。高齢者など体感温度が鈍くなっている人が家族にいる場合は、気温が30度を超えたときにスイッチを入れるなど、分かりやすい基準を作っておくのもいいでしょう。
また、窓を開ける、サーキュレーターを使うなどして風通しを良くしておき、すぐ脱ぎ着ができる服を着けるようにするなど、体温調整をしやすいように工夫をしてください。

そして夏場は、体温調整のために人間は運動をしなくとも汗をかいて、水分と塩分が失われていきますので、こまめに水分補給をするようにしてください。
ただ、大量の汗をかいた時には水分だけではなく、塩分も一緒に補給する必要があるので、経口補水液を常備して置くようにしましょう。

なお、室内で過ごしているときのスポーツドリンク摂取は糖分やカロリーの摂取過剰につながるので、水で割って飲むなど工夫が必要です。また冷たすぎると体に悪影響なので、常温で飲んでください。

おわりに:室内にいるときも温度管理と水分補給を!

熱中症は、周囲の温度の上昇によって体温が上がりすぎたことによっても引き起こされます。暑い時期のうちは室内にいても油断せず、温度管理と水分補給をしっかり行いましょう。

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