記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/24 記事改定日: 2019/3/22
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
自律神経障害とは、勃起不全や起立性低血圧、うつ状態など全身の症状から精神的な症状まで幅広い症状が現れます。この記事では、自律神経障害の症状を自律神経失調症との違いを交えながら詳しく解説しています。
自律神経障害とは、交感神経と副交感神経という、相反して作用する二つの自律神経のバランスが崩れた時に起こる症状です。
自律神経系は、意のままにならない身体の機能(心拍数、血圧、呼吸、瞳孔の大きさ、消化、体温、性機能など)をコントロールしています。
自律神経障害が起きるとこれらの機能に異常が起こり、頭痛、耳鳴り、脈拍の異常、心機能の異常などの身体的な症状から、不眠症や被害妄想といった精神的な症状が現れるようになります。
自律神経障害は単独で起こるケース(原発性自律神経障害)と他の病気が原因で起こるケースがあり、可逆性のものと進行性のものがあります。
自律神経障害は病気が原因で引き起こされることがあります。
原因となる主な病気には以下ものが挙げられますので、当てはまる治療中の病気がある場合にはその病気自体の治療を進めていく必要がありますので、担当医に相談しましょう。
自律神経障害の代表的な症状には以下のようなものがあります。
当てはまる項目が多い場合は、自律神経障害を引き起こしている場合もあるので病院を受診するようにしましょう。
多くは精神科や心療内科で治療しますが、場合によっては泌尿器科などと連携しながら自律神経障害による二次的な事故を防ぐことや症状の緩和に努めることが、重要な治療目標になります。
たとえば起立性低血圧の症状が出ているときは、夜間や起床時、トイレや入浴後にゆっくりと立ち上がるよう指導していきます。低血糖無自覚の疑いがあれば、血糖の測定回数を増やしてインスリンの投与方法を細かく設定したり、血糖コントロール目標を高めにしたりします。
主に薬物治療が中心になりますが、原因となる病気がはっきりしている場合は病気の治療が優先されます。薬物療法に加え、カウンセリングや心理療法などが取り入れられることもあります。
自律神経障害は単独で起こるケースと他の病気が原因で起こるケースがあり、病気が原因の場合は基礎疾患の治療で改善する場合があります。
気になる症状があるときは、まずは病院で相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。