赤ちゃんが鼻づまりに! 原因は? どうすれば解消できる?

2017/10/30

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

赤ちゃんも大人と同じように鼻づまりになることがあります。赤ちゃんは自分で鼻を掃除したり鼻をかむことができないので、周囲の大人がきちんとケアしてあげる必要があります。この記事では、赤ちゃんの鼻づまりの原因と対処法について解説しています。

赤ちゃんの鼻がつまってしまう原因は?

赤ちゃんが鼻づまりを起こす原因としてはいくつかのことが考えられます。

まずは赤ちゃんの風邪や感染症によるものです。生後半年ほどまでの母乳を飲んでいる赤ちゃんは、母乳を介して母親から免疫を受け継ぐため風邪をひきにくいといわれています。粉ミルクをのんでいる場合は、風邪をひきやすい場合があるので注意が必要です。

人間の体は、体内に細菌やウイルスなどが入ってくると、その病原体がこれ以上悪さをしないように、これ以上増えないようにと、熱や鼻水などの風邪の症状を引き起こして体を防御します。特に鼻は細菌やウイルスが侵入するにはもってこいの入口であるため、鼻の粘膜はとくに攻撃されやすい場所といえるでしょう。鼻の粘膜が細菌やウイルスに攻撃されると、炎症を起こして細菌やウイルスを退治しようとするのです。

また、大人と同じようにアレルギーが鼻づまりの原因になることも多いです。花粉やハウスダストなどのアレルゲンを吸い込んでしまうとアレルギー反応で炎症が起こり、鼻水を出したり鼻の通り道を狭めて体にこれ以上アレルゲンが侵入しないように防御します。

赤ちゃんの鼻づまりにどう対処すればよい?

鼻がつまっているということは鼻の粘膜が乾燥しているということです。室内の湿度を調整し、鼻の粘膜を湿らせてあげましょう。

特に乾燥しやすい冬場は室温を22度、湿度は50パーセントから60パーセントを目安に調節することをおすすめします。また鼻づまりがひどいときには、鼻や口元に蒸しタオルを当ててあげ蒸気を吸い込ませることも鼻づまり解消効果が期待できます。

それでも苦しそうなときは、吸引器で鼻水を吸引してもいいでしょう。
鼻づまりが続くと夜も何度も起きてしまうので、赤ちゃんはさらに体調が悪くなってしまう可能性があります。また、鼻づまりで鼻水が体外に排出されない場合は、鼻水に含まれるウイルスや細菌がさらに悪さをしてしまう可能性もあるでしょう。
赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないので、母親や家族がちゃんと吸いだしてあげることが大切です。

鼻づまりで病院へ行ったほうがよいのはどんなとき?

普通の鼻づまりであれば、きちんとケアすることで次第に回復していくと思われます。しかし、鼻づまりの中には病院での治療が必要なものあるのです。

・ミルクを飲まない、飲む量が減っている
・眠らない
・機嫌が悪いなど

などの様子が見られるときには、念のため病院を受診するようにしてください。

また、緑色や黄色などの色がついた鼻水が出ているときや、咳、発熱、のどのはれなどをともうときは、ウイルスや細菌感染による風の可能性が考えられます。必ず病院で検査してもらいましょう。3歳未満の子供の冬場の風邪はRSウイルスによるもの多いといわれています。これまでにRSウイルスにかかったことのない赤ちゃんは重症化しやすいため、早期の受診が重要です。

その他、鼻づまりとともに、水のようなさらさらの鼻水や、目のかゆみを伴っている場合には、アレルギー性鼻炎の可能性もあるので、一度病院で検査をしてもらうことをおすすめします。

おわりに:赤ちゃんの鼻づまりは周囲の大人がきちんとケアしてあげよう

赤ちゃんの鼻づまりは、湿度管理や吸引器で鼻水を吸い出してあげたりすることで次第に回復していくことがほとんどです。しかし、中には病院での治療が必要な鼻づまりもあります。少しでも疑わしい症状や変化が見られたときは、早めに小児科を受診するようにしましょう。

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