燃え尽き症候群になるとどんな変化が起こる?なりやすい人の特徴は?

2017/10/31 記事改定日: 2019/6/17
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

真面目で勤勉な方はうつ病などさまざまな精神疾患にかかりやすいとされていますが、ほかにも気をつけなくてはいけない症状があります。「燃え尽き症候群」です。一度は聞いたことのある言葉だとは思いますが、具体的な症状や原因などを以降で詳しく解説していきます。

燃え尽き症候群とは

燃え尽き症候群とは、何かの物事や目標に対し一生懸命になっていたものの、望んだような結果が出せず空虚感や徒労感だけが残ってしまう心理状態のことです。
「頑張った後の一時的な反動」と見て取り、時間が解決してくれると判断してしまうことがあるようですが、実際は深刻な症状であることも多いので注意が必要です。

燃え尽き症候群はうつ病の一種とされ、発症すると学習や勤労の継続が難しくなるなど、あらゆることへの意欲が失われていきます。
これはもともと必死になって頑張っていた事柄だけに限らず、社会的な生活をするうえで必要なことすべてに影響してくる可能性があります。

症状

燃え尽き症候群では次のような心身の症状や変化が現れます。当てはまる項目が多い人は燃え尽き症候群を発症している可能性がありますので、症状が長引く場合は放置せずにできるだけ早く心療内科など専門の医療機関に相談するようにしましょう。

  • 気分が落ち込みがちになる
  • 何事にもやる気が起こらない
  • 起床時から身体が怠く、起きられない
  • 寝つきが悪く、夜中や早朝に目が覚める
  • 極端な少食や過食など食欲の異常が見られる
  • 喜びや悲しみなどの感情が欠落する
  • 注意力や集中力が低下する
  • 外出することができなくなる
  • 理由もなく自己嫌悪感が生じる
  • 死にたいと思うことがある

燃えつき症候群に陥ってしまう原因は

燃え尽き症候群の主な原因はストレスです。
これは望んだ結果が出なかったというときのストレスだけでなく、その過程の中で受けたストレスも大きく関わってきます。

完璧な成果ばかりを意識してしまうとどうしても無理をし過ぎてしまい、身体の休養はもちろん、心の休養もままならない状態で努力を重ねていくことになり、自然とストレスが蓄積されてしまうのです。

燃え尽き症候群になりやすいのはどんな人?

燃え尽き症候群は次のような性格や特徴の人がなりやすいとされています。思い当たる項目が多い人は、今現在無理をしていないか見直し、無理のない生活を心がけ、上記のような気になる症状がある場合には早めに病院に相談するようにしましょう。

  • 完璧主義である
  • 困難を乗り越えることに喜びを感じる
  • 何事も一人でやりたいと思う
  • 仕事や学業など周囲に協力してくれる人がいない
  • 常にモチベーションを高く保っている

燃え尽き症候群を治すには、どんなことに気をつければいい?

実際に燃え尽き症候群になった場合には、まず心理面でのケアが重要となります。たとえば「結果が残らなかったけれどそこまでの過程は財産になる」「自分ができることはしっかりやった」というように、自己肯定する意識を持つと楽になります。周りで支えてくれる人に相談をして、話を聞いてもらうのもいいでしょう。

そして無理のない程度に外出をして、外の空気を吸うのも大切です。何もしない時間があっても構いません。ただ1日中そういった状態にならないよう、散歩に出掛けるのもいいでしょう。軽めの運動は気分転換には最適です。少しでもやる気が起きたタイミングで、思い切って身体を動かしてみてください。ゆっくりと時間を使いながら、少しずつ治療に取り組んでいきましょう。

おわりに:完璧主義の方は燃え尽き症候群に要注意。日頃から「適度」を心がけよう

ひとつの物事に一生懸命取り組むあまりに、あるいは完璧を追い求めるあまりに、その反動として発症する可能性のある燃え尽き症候群。日頃から根を詰めすぎないように、適度に物事に取り組んだり、こまめに気分転換をしたりといったケアをすることが大切です。

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