急性尿道炎は男性に多い?! 症状・原因・治療法まとめ

2017/10/31

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

比較的若い男性が発症する率が高く、注意したい疾患に「急性尿道炎」があります。以降でその詳しい発症原因や症状、治療法などをまとめました。

急性尿道炎ってどんな病気?

急性尿道炎は、尿道にクラミジアや淋菌などに感染し、尿道炎の症状が出てしまう病気で、尿道の長い男性のほうが発症率が高いです。性行為で感染する事が多いですが、オーラルセックスによって喉に病原菌が残り、口から感染することで尿道炎になることもあります。不特定多数の相手と性行為をする方は、特に感染リスクが高いので注意が必要です。

潜伏期間はほんの数日で、症状が悪化すると膿が出てきて痛みを伴うのですぐに気が付きます。急性尿道炎かどうかは、病院での尿検査によって、尿の中に菌が繁殖しているかを調べることで診断できます。

どんな症状が現われるの?

急性尿道炎に感染すると、尿道で起きた炎症で排尿をするたびに痛みを感じる、尿道から膿が出るといった症状が現れます。尿道炎で出てきた膿は、細菌と体を守るために闘った白血球の死骸ですが、その膿の色と状態を調べることで何の菌に感染しているのか特定することができます。

黄色っぽい白色もしくは黄緑色で粘り気のある膿が出ているときには、膿性尿道炎の可能性が高いです。この膿性尿道炎はおよそ8割が淋菌によるものです。

一方、膿が透明がかっており、粘り気のないものであった場合には漿液性尿道炎の可能性が考えられます。漿液性尿道炎の約半数は、クラミジアが原因によるものです。なお、細菌に感染するのは一種類だけとは限らず、膿性尿道炎と漿液性尿道炎の特徴が混じった膿が出ることもあります。

急性尿道炎の原因

急性尿道炎の主な原因は、性行為を通じて尿道に淋菌とクラミジアなどの細菌が入り込んだことです。他にも、大腸菌やブドウ球菌、マイコプラズマといった雑菌、トリコモナスといった原虫が尿道炎を引き起こすこともあります。

なお、感染する行為としては、通常の性行為だけでなくオーラルセックスも挙げられます。また、尿道に細菌が付着することで感染するので、タオルの共有で感染してしまう可能性もありますが、極めてまれなので過度に心配する必要はありません。

検査・治療はどのように行われるの?

膿や排尿痛などで急性尿道炎を疑ったときには、すぐに病院で診てもらいましょう。急性尿道炎の検査は、採集した尿からの白血球の数や、顕微鏡による細菌の確認によって行われます。ただ、顕微鏡で見つけることが出来ない大きさの細菌もあるので、そういったときには遺伝子を人工的に増やすPCR法を使います。

そして急性尿道炎の治療ですが、一般的には抗菌薬を飲むことですぐに効果が発揮されます。ただ、抗菌薬で効果が得られない菌もあるため、その場合には複数の薬を切り替えていきます。また、完全に回復するまで痛みは続くので、鎮痛薬の投与を行うこともあります。

おわりに:性行為の際は細心の注意を払い、急性尿道炎を予防しよう

急性尿道炎の主な原因は、性行為やオーラルセックスによるものです。不特定多数の相手と行為をするときは、きちんとコンドームをつけるなど、対策を徹底しましょう。もしも尿道から膿が出たり、排尿痛に悩まされたりしたら、悪化する前にすぐ病院を受診してください。

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