運動中に足首を捻挫(ねんざ)! 応急処置はどうすればいい?

2017/11/30

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

足首の捻挫は運動時などに起こる非常に身近なケガです。軽いものであれば、そのまま放置していても完治しますが、ある程度重度の捻挫の場合には応急処置をしないと痛みや回復に支障をきたす可能性があります。この記事では捻挫の応急処置について解説しています。

捻挫した人の応急処置、ポイントは?

足首を捻挫したたときは、関節を支える靭帯が部分的に切れるなどの損傷を抱えており、足首が不安定な状態となっています。この状態のままで放置してしまうと、症状が悪化し治癒までににかなりの時間がかかってしまう可能性が高くなります。

足首に限らず捻挫した場合には速やかな応急処置が必要です。急性捻挫の応急処置はRICE処置が基本になります。RICE処置は、いわゆる応急処置の4原則とされており、それぞれ4原則の頭文字をとって名づけられています。RICE処置はこれ以上損傷をひどくさせないためと、回復を速める効果と痛みを抑える効果を期待して行われます。

RICE処置とは

まず、RはRest、安静を意味します。足首の捻挫により、体内では修復に向けた動きが始まります。安静にしないと、その修復に向けた動きが滞り、作業が進みません。この遅れが結果として完治を遅らせることになってしまうため、足首を捻挫した場合にはすぐに安静にしておくことが求められます。

IはIce、アイシングを意味します。冷やすことにより、血管が収縮されるため、患部に血流が流れにくくなり痛みを感じにくくなります。また、炎症による腫れを抑える効果が期待できます。

CはCompression、圧迫です。捻挫した部位に適度な圧迫をかけることで腫れや炎症、出血などを抑える効果が期待できます。

EはElevation、挙上です。心臓より高い位置に患部をあげることで、血流を抑えて内出血や痛みを軽減する効果が期待できます。

応急処置の後にやるべきことは?

正しくRICE処置することで炎症を抑えることは、痛みのコントロールや早期の回復に役立ちます。しかしRICE処置はあくまでも応急処置です。自分では捻挫と思っていても、X線(レントゲン)やCT検査で調べてみたら骨折箇所が発見されたというケースもみられます。また、応急処置が間違っていた場合は、症状がさらに悪化してしまう可能性もあるでしょう。
また、軽度の捻挫であればRICE処置だけで快方に向かいますが、立つことができない、歩くことに苦労するほどの重度の捻挫の場合は、整形外科での治療が必要になる場合があります。
応急処置をした後は、必ず病院を受診し、本当に捻挫かどうか、応急処置が間違っていないかを確認してもらいましょう。

おわりに:応急処置はRICE処置が基本!ただし、処置後は必ず整形外科へ

捻挫の応急処置は、RICE処置が基本になります。いざというときのためにも、きちんと理解しておきましょう。ただし、応急処置だけで治る捻挫ばかりではありません。骨折の可能性や後遺症が残るような重度の捻挫の可能性もあるので、応急処置後は必ず整形外科で検査してもらいましょう。

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