赤ちゃんは脱水症状を起こしやすいのはなぜ? 予防法は?

山本 康博 先生

記事監修医師 東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

脱水症状とは、体の成分のうち水分が欠乏した状態を言います。発熱や下痢などで体から多くの水分が失われることで起こりますが、赤ちゃんは脱水症状がおこりやすく注意が必要です。今回は、その理由と予防法についてご紹介していきます。

もくじ

赤ちゃんが脱水症状を起こしやすいのはなぜ?

赤ちゃんが脱水症状を起こしやすい理由としては、以下のことが挙げられます。

水分を失いやすい

人間は、汗や呼吸、皮膚から水分が失われていますが、赤ちゃんは大人よりも代謝が活発なため、多量の水分を必要とし、水分が失われやすい傾向にあります。

体温調節機能が未発達

赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできず、発汗機能が不十分なことも脱水症状を起こしやすい理由の一つです。加えて感染症にもかかりやすいため、風邪などで発熱した際や下痢の症状がみられた際は、より脱水症状に注意が必要です。

自分で飲めない

喉が渇いても赤ちゃんは言葉で伝える事ができません。もちろん自分で飲むこともできないので、大人が気を付けて水分補給をしてあげないといつの間にか脱水症状になっていることもあるのです。

赤ちゃんが脱水症状になると、どんな変化が現れる?

赤ちゃんが脱水症状に陥ったときに現れる症状を、段階別にご紹介します。

最初に現れる症状

最初の段階では、おむつをしばらく変えていないのにおしっこの量が少ない、唇が乾燥している、汗もかいていない、などの症状が現れます。このような症状があったら軽度の脱水症状かもしれません。

中度の症状

おむつを半日以上変えていないのにおしっこが出ていない、唇がより乾燥している、泣いているのに涙が流れていない、手足が冷たくなっている、などの症状があったら脱水症状が進んでいる可能性があります。

重度の症状

汗やおしっこの量が少なく、唇や皮膚がかなりカサカサしている、意識が朦朧としている、嘔吐がある、などの症状があったら重度の脱水症状を起こしている可能性があります。赤ちゃんの脱水症状は進行が早いので注意が必要です。

赤ちゃんが脱水症状に! 対処法は?

脱水症状になった場合の対処法は、適切な水分補給です。水分だけでなく、体内の電解質も失われているので両方を一緒に補給できる経口補水液が効果的です。赤ちゃん用のイオン飲料もあるので飲みやすい方を飲ませましょう。

意識がはっきりしている場合

意識がはっきりしている場合、経口補水液をゆっくり飲ませます。嘔吐や下痢がある場合は様子を見ながら5分おき位に少しずつ与えるようにしましょう。また、意識があっても中度以上の症状がみられるのなら医療機関を受診しましょう。

意識がはっきりしていない場合

意識がはっきりしていないなど重度の症状は命に関わる危険性があるので、すみやかに医療機関を受診するようにしましょう。点滴などの治療が必要です。

赤ちゃんの脱水症状、どうすれば予防できる?

赤ちゃんが脱水症状を起こさないように予防するには、こまめな水分補給と適切な体温調節が重要です。

水分補給

赤ちゃんは水分が失われやすい上に、自分で水分補給することが出来ない為、大人が気を付けてこまめに水分補給をしてあげる事が必要です。発熱や下痢などがある場合はより一層、水分補給を心がけましょう。

体温調整

赤ちゃんは体温調節が上手にできないために汗をかきやすく、脱水症状を引き起こしやすいです。着用させる衣類や空調でうまく調整し、赤ちゃんが汗をかきすぎないようにしましょう。

おわりに:赤ちゃんは脱水を起こしやすいので予防が大事

赤ちゃんは水分が失われやすく、脱水症状を起こしやすいので予防することが重要です。日頃からこまめな水分補給を心がけ、汗をかきすぎないように気を付けて、脱水症状を起こさないようにしましょう。

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