老化・老化現象が起こるメカニズムとは? 老化を遅らせるには?

2017/11/7

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

生きているうえで避けられないもののひとつに体の老化があります。この記事では、老化や老化現象が起こるメカニズムと、老化を少しでも遅らせるために日々できることについての情報をお伝えします。

老化とは

人間の体は細胞が集まってできているものですが、加齢に伴い、その細胞そのものや細胞を取り囲む環境に異常が生じ、細胞が機能不全や機能低下を起こすことを、一般的には老化と定義します。

老化する原因

老化の原因となる細胞の異変は、様々な要因により起こることが分かっています。主な原因となるものを挙げてみます。

栄養不足などによる細胞の形成不全

細胞そのものが正常に生成されない形成不全に陥ると、老化が進みます。不摂生な食生活を続けるなどして細胞が栄養不足になるのもひとつの要因です。

細胞の周りを覆う細胞膜には、栄養素を運んだり情報を交換したりするなど重要な役割があります。細胞膜は脂質でできており、食事から摂取した脂質を栄養源としていますが、この細胞膜が動物性脂肪などに多く含まれる飽和脂肪酸の脂質に偏ると、機能が弱くなり栄養素を上手に取り入れたり老廃物を排出したりすることが困難な状態になります。

細胞を攻撃する糖化タンパク質

血糖値が高くなると、血液に含まれる糖がタンパク質とくっつき「糖化タンパク質」に変化します。糖化タンパク質は正常な細胞にダメージを与え、老化の原因になるだけではなく重い病気の原因にも繋がることもあります。

活性酸素による細胞の酸化

人間の体には、飲酒や喫煙、ストレス、大気汚染など外部からの影響で活性酸素が発生しています。活性酸素が過剰に発生すると、細胞が攻撃を受け遺伝子の情報が壊されるなど細胞障害が起こります。

性ホルモンの不足による細胞の機能低下

細胞が正常に機能するためには、性ホルモンの量も重要です。加齢に伴って性ホルモンの分泌が少なくなると、細胞が弱体化していきます。

老化すると、どんな変化が起こる?

老化すると、聴力の低下や老眼になる、白髪が増える、性欲の減退、基礎代謝量の低下など、様々な現象が体に起こります。また、顔のシワやシミが増え、バストやヒップもたるんでくるなど、美容面でも気になる変化が進むでしょう。

老化を防止するためにできることは?

老化を少しでも防止するためには、健全な細胞を維持することが大事です。老化対策として、まず食事や適度な運動を心がけましょう。細胞の機能を保つためにバランスのとれた食事に気をつけ、細胞に十分な栄養素を与えることが重要です。魚や大豆などの良質なタンパク質や脂質、抗酸化作用のある野菜や果物などを意識して摂取するといいでしょう。細胞に炎症を引き起こす可能性のある動物性脂肪や、糖分の多いお菓子などは控えた方が無難です。また、適度な有酸素運動で細胞を活性化し、ストレスフリーな生活を送ることも意識しましょう。

 

おわりに:老化は努力次第で遅らせることができる

老化を止めることは難しいですが、努力次第で遅らせることは可能です。細胞の活性化に有効な食生活に改善したり適度な運動を取り入れたりなど、老化防止を意識した生活を送ってみましょう。

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