子供の不同視に注意! 進行する前に対処しよう

2017/11/10

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

不同視になると、左右の見え方が違ってくるため様々な不具合が起こります。子供のうちに矯正したほうが良いとされていますが、これはなぜでしょうか?子供のうちに不同視を矯正するべき理由について解説していきます。

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不同視とは?

片方の眼に強い乱視や近視があると、その眼が見えにくいためあまり使わなくなります。使わなくなった眼は発達しなくなり、左右の眼の屈折度が変わってしまい見え方も違ってきます。このように眼の屈折度が左右で違うことを不同視といい、不同視が続いて弱視になったものを不同視弱視といいます。
不同視は子供の頃に発見されることが多く、そのままの視力で成長すると、慢性的な眼精疲労に悩まされたり、遠近感、立体感が掴めなくなってしまいます。子供の不同視あるとわかったら、早めに視力矯正するようにしましょう。

不同視は子供のうちに矯正したほうが良い!?

人間の視力は6~7歳までに発達し、この年齢にはほぼ大人の視力と同じになると言われています。そのため、成熟する前に不同視に気づき治すことが重要になります。
左右で眼の視力が違うということは、意識にはなくとも普段の生活に影響を及ぼしているものです。
とはいえ小さい子供は不同視の自覚症状にも乏しく、周囲の人に正しく伝えることもできません。不同視は眼科での検査で発見できるので、3歳児検診などをきっかけに見つかることがほとんどです。この段階で適した治療を行い、大人になったときに正常に働くように矯正していくことが大切です。

矯正にはコンタクトが適しているって本当?

不同視の治療法として、メガネやコンタクトを用いて視力矯正を行ったり、レーシック手術などで視力回復に働き変えたりするなどの治療法があります。その中でも、不同視の視力矯正は、メガネよりコンタクトの方が適しているといわれています。

不同視は左右の眼で屈折度数が違うことから視力に影響が出ています。これを矯正するためにメガネを用いると、メガネは眼から離れた位置にレンズがあるため、それぞれの眼に合わせた視力のレンズを用いていても左右で見た目の物の大きさに違いが出てしまうのです。そのため、眼とレンズとの距離が物への感覚に誤差を生じてしまう不等像視が起こってしまいます。コンタクトであれば眼からレンズまでの距離がほとんど離れていないので、見え方に誤差が生じにくいと考えられています。このことから、コンタクトを使用する方が不等像視が生じにくく、不同視への矯正に向いているといわれているのです。

おわりに:不同視は子供のうちに矯正することが重要

不同視を放置してしまうと、見え方の不具合だけでなく、慢性疲労につながることもあります。子供のうちに視力を矯正しておかないと、大人になって視力を矯正しても正しく像を捉えられなくなってしまいます。3歳児検診で不同視が見つかった場合は、早めに視力を矯正するようにしましょう。

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