男性更年期障害の症状は、栄養や食生活と関係しているの?

2017/11/27 記事改定日: 2019/6/6
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

更年期障害は女性がかかる病気という印象があるかもしれませんが、男性も更年期障害になることがあります。睡眠不足や、運動不足、乱れた食生活をしている人がなりやすくその中でも、ストレスが多い人や、40~50代の働き盛りの人の発症率が増えているようです。
この記事では、男性更年期障害について症状や食事、栄養との関係性について解説していきます。

男性更年期障害の症状は?

男性更年期障害は、LOH症候群とも呼ばれています。テストステロン(男性ホルモン)が加齢やストレスで少なくなり、発汗、ほてり、疲労感、集中力の低下、性欲の低下、などの症状が現れる状態のことを言います。

女性の更年期障害と同様、男性更年期障害にも、体の症状、心の症状、性の症状など、さまざまな症状があらわれます。

体の症状

テストステロンは筋肉や骨をがっちりと男らしくするために作用するホルモンです。そのため、加齢やストレスなどでテストステロンが少なくなると、筋肉が落ちていき、疲労感を感じるようになります。その他に、ほてりやめまい、発汗や頭痛などの症状も現れます。

心の症状

前向きな感情が湧くテストステロンが少なくなることによって、イライラしたり、不安を感じたりします。夜寝むれなくなり、集中力や記憶力が悪くなります。

性の症状

テストステロンが少なくなることは、陰茎の勃起に深い関係があります。性の症状として、朝立ちがなくなったり、性欲が衰えたり、EDなどを発症するようになります。またテストステロンの減少は前立腺肥大にもつながるため、頻尿の症状が現れることがあります。

どんな栄養が足りなくなると発症しやすくなるの?

男性更年期障害は栄養不足が原因で発症することもあります。
とくに、テストステロンの生成をサポートする亜鉛は不足すると上で述べたような症状が現れやすくなります。亜鉛は牡蠣や海藻類、レバーなどに多く含まれていますが、食生活が不規則になると不足しやすい栄養素の一つです。
また、ビタミンCは亜鉛の吸収を助ける働きがあるため、ビタミンCの不足も問題となることがあります。
そのほかにも、ホルモンのもととなる脂質やたんぱく質などの不足も男性更年期障害のリスクを高める可能性があります。

男性更年期障害の発症リスクを減らすには、日頃からバランスの良い食事を心がけ、とくに亜鉛やビタミンを多く含む食材を積極的に摂るようにしましょう。

男性更年期の症状をやわらげるには、どんな食生活を送ればいい?

男性更年期障害の症状を改善するには、男性ホルモンの分泌を促す食材を多く摂ることが大切です。そのためには上で述べたように亜鉛を多く含むものを選びましょう。

また、更年期障害による抑うつ気分を改善するには、アミノ酸の一種であるトリプトファンが多く含まれた大豆製品や乳製品、たまご、豚肉、バナナなどがおススメです。トリプトファンには抑うつ気分を改善する効果があると考えられており、サプリメントなども販売されています。

そして、何よりも大切なのは栄養の偏らないバランスのよい食事を心がけることです。単品ダイエットやレトルト食品の多用は栄養バランスの乱れを引き起こしますので注意しましょう。

おわりに:症状や治療法は人によってさまざま。必ず病院で適切な治療を受けよう

男性更年期障害の治療法としては、男性ホルモンの補充や漢方薬での治療が主に行われます。
ただし、症状は人によって異なり、治療法も変わってきます。症状の早期改善と適切な治療を受けるためにも、まずはセルフチェックをして、少しでも当てはまるようであれば、早めに内科、心療内科、泌尿器科などを受診して詳しい検査を受けるところから始めましょう。
また、症状を少しでも軽くするためにも、日頃から食生活には気をつかうようにしてください。

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