病院へ行った方がいい「しびれ」って、どんな状態?

2017/11/30 記事改定日: 2019/5/31
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

しびれとは、ぴりぴりと電流が流れるように感じたり、触れられても何も感じなかったり、力が入れられなくなってしまうことをいいます。
正座のあとのように、一時的なしびれであれば問題ありませんが、深刻な病気の症状として起こっているしびれがあるので注意が必要です。
この記事では病院へ行った方がいい「しびれ」について解説していきます。

「しびれ」とは?

しびれとは、いわゆる正座をしていて足がしびれたというようなジンジンするような感覚異常のことです。
なにも特別なことをせず安静にしていてもジンジンしたり、チクチクしたりすることもあるように、しびれ自体はそれほど珍しい症状ではありません。

ただ、

  • 自分の意志で手や足に力が入らなくなる
  • 動かしにくい
  • 痛みがある
  • 冷感や灼熱感がある
  • 感覚が鈍い、全く感じない

というような症状があるときは、何らかの病気や損傷が原因になっていることがあるので注意が必要です。

しびれはどんな仕組みで起きるの?

しびれは様々な原因によって引き起こされますが、基本的には「神経へのダメージ」によって生じるものです。
私たちの身体には、脳や脊髄などの「中枢神経」、脊髄から全身の様々な部位に分岐する「末梢神経」があります。いずれも、正常な働きを維持するには十分な血流とエネルギーが必要です。また、神経伝達にはナトリウムなどの電解質が大きく関与しています。

病気やケガ、正座などによる一時的な神経への血流低下や圧迫などが生じると、神経伝達の仕組みが乱れ、神経に異常興奮が生じてしびれを引き起こすと考えられています。

しびれを引き起こす病気にはどんなものがある?

しびれの原因となる代表的な病気として挙げられるのが、脳梗塞などの脳疾患です。これは脳への血流が血栓によって詰まってしまうことで引き起こされます。

また椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患もしびれを発症する代表的な原因といえます。椎間板や椎関孔のすぐそばには神経が通っています。これらが椎間板の変形や関節の変形で圧迫されたり、直接触れるような状態となることでお尻や足にしびれの症状が出るようになります。

糖尿病によるしびれも無視できません。意外に知られていませんが、糖尿病の3大合併症の中には「糖尿病性神経障害」というしびれの症状を引き起こすものがあります。
糖尿病神経障害によるしびれは、足の指や足の裏にぴりぴり、じんじんといった感覚が左右対称に起きることがあります。

すぐに病院に行くべきしびれ

しびれは思わぬ病気の症状として現れることがあります。次のようなしびれは、脳梗塞など重篤な病気のサインである可能性が考えられますので、放っておかずなるべく早めに病院を受診しましょう。

  • 突然、片方の手足にしびれが生じた
  • 筋力低下や麻痺などを伴う
  • 強い痛みを伴い、日常生活に支障を来たしている
  • 顔の痺れがあり、言葉が話しにくい
  • 強い頭痛やめまいを伴う

おわりに:しびれは深刻な病気が隠れていることも。早めに病院で診てもらおう!

しびれには重篤な病気が隠れているリスクがあります。なにか違和感があるときは、放置してはいけません。必ず病院で検査して原因をつきとめ、適切な治療を受けるようにしてください。

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