吐き気がしているとき、食事はどうすれば良いの?

2018/1/29

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

吐き気の原因はさまざまであり、すぐに回復するものもあれば、なかなか改善しない場合もあるでしょう。この記事では、吐き気がするときの食事方法について解説しています。吐き気が長く続いて食事量が減ってやつれてしまった経験がある人など、吐き気で食べ物に困ったことがある人は参考にしてください。

吐き気とは?

吐き気とは、脳に存在する脳の嘔吐反射中枢が刺激され、気持ち悪くなってくる、喉の奥から食べ物が戻ってきそうになる状態のことをいいます。身体的にも精神的にも大きな負担を与え、食欲が激しく減退するだけでなく、身体が全体的にだるくなり、行動意欲も大幅に低下し、口の中が荒れてしまうというような身体の異常を引き起こすこともあります。

吐き気の症状が発生する要因は様々であり、便秘や下痢といった胃腸の不調、妊娠によるつわり、お酒の飲みすぎ、さらには不安やストレスなどの精神的な問題によっても引き起こされることがあります。

吐き気が辛いとき、食事はどうしたら良いの?

吐き気の症状が辛いときは、無理して食事を取る必要はありません。食べられるときに少しでも食べたいと感じる食品を摂取するようにしましょう。
1日3食なるべく決まった時間に食べる必要もありません。食事の栄養面などについても深く考える必要ありませんが、なるべく消化のよいものを選ぶようにしてください。
また、大盛りで盛り付けると吐き気を催しやすくなるので、料理は小盛りにすることをおすすめします。ゆっくりよく噛んで食べるようにして、塩分の摂りすぎや冷たい飲み物の一気飲みは控えてください。
そして食事のあとはすぐに活動せず、休憩をとるようにしましょう。

吐き気がするときに食べやすい食べ物

上記でも説明したように、吐き気が消化のよいものを食べるようにすることが重要です。
ただ、いくら消化によくても、食べたいと感じれるものでなくては食べることは難しくなってしまいます。うどんやそうめんなどの麺類は、口当たりがツルツルしているので食べやすく、消化もよくてアレンジもしやすいのでおすすめです。
また、においが強いものは吐き気を誘うので控えましょう。スパイスは香りつけ程度に抑え、柑橘系などのさわやかな香がするものを使ってもいいでしょう。

食事関連の吐き気を防ぐためのポイント

上記でも触れたように、吐き気の症状が出ているときはにおいに対して普段よりも敏感になっているため、強いにおいや嫌なにおいは吐き気を助長します。これは食べ物だけの話ではありません。生活空間ににおいがこもらないようにするために、部屋の換気はまめに行いましょう。
また、自身の口臭や体臭が吐き気をもよおす原因になることもあります。口の中が荒れたり乾燥しないように、水を口に含んだり小さな氷をなめるなどして口のケアを行いましょう。
そして食事の後すぐに横になってしまうと胃の中に入ったものが逆流してしまう可能性があります。少し時間を置いた後に横になるようにしてください。その際は右側を下にするように休めば消化の働きがよくなるといわれています。

おわりに:吐き気が出ているときは、においと体勢に気をつけ、消化のよいものを食べるようにしよう

吐き気の原因にはさまざまなものがあります。病気の症状として起こっている吐き気は、原因の病気の治療が必要ですが、特に治療の必要がない吐き気もあります。吐き気がしているときに無理して食べる必要はありませんが、長期間食べないと体を壊してしまいます。身の回りはなるべくにおいがしないように工夫し、吐き気が出ないような楽な体勢で過ごすようにしましょう。また、食べ物を食べるときは消化のいいあっさりしたものを選ぶようにしてください。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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