モートン病を防ぐための、正しい靴の選び方は?

2018/1/10 記事改定日: 2019/4/16
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

モートン病とは、足の第3~4趾間(中指と薬指の間のこと)に痛みやしびれなどの症状が起こる整形外科疾患です。30代~40代の女性に多くみられるといわれていますが、モートン病を防ぐ対策はあるのでしょうか。この記事では、モートン病のための靴選びについて解説しています。

モートン病とは?

モートン病とは、足の横アーチ構造が崩れることなどが原因で起こる、足の先端部分の神経障害です。合わない靴を履いていたり、指先が地面に着かない歩き方をしてたりして足の横アーチがつぶれると、支える力を緩衝する滑液胞(液体で満たされた平らな袋で、皮膚、筋肉、腱、靱帯と骨がこすれる部分で衝撃を吸収するもの)との間で指神経が圧迫され、足裏のしびれや疼痛、灼熱感といった症状がみられます。個人差はあるものの、足裏の中指と薬指の間か、人差し指と中指の間に起こりやすいといわれています。

モートン病は女性の方が発症率が高く、特に30~40歳くらいの女性に多くみられます。ただ、最近では20代の女性患者も増加傾向にあります。症状が進んで悪化すると、痛みをかばうことで全身のバランスも悪くなり、膝痛や腰痛、肩こりなどの原因となります。

こんな人はモートン病になりやすいかも・・・

ヒールが4cm以上ある靴や、ヒールが細くて安定感がない靴を履くことが多い方は、指の付け根や指先に常に圧力が強くかかっている状態です。この状況は神経を圧迫しやすいため、モートン病を発症しやすいといえます。

また、先がとがった靴にも注意が必要です。骨と骨の間を通っている神経は、足指全体が圧縮されてしまうと圧迫され、この状態で歩くことでさらに神経への衝撃が大きくなってしまうからです。さらに、ソールや中敷きが薄い靴も、クッション性や耐久性が低いため、モートン病を発症するきっかけになります。

そのほか、仕事で中腰になることが多い場合や、足先を曲げるような姿勢を日常的にとっていることが多い場合も発症しやすいといわれています。

正しい靴の選び方

自分の足の形に合う靴を選ぶことが第一です。ヒールの高さやデザインにこだわるだけでなく、自分の足と形にあった靴を選びましょう。

サイズの目安としては、つま先に最低1センチ程度の余裕があるものを選ぶのがおすすめです。余裕がないと、足の指先が靴の先端に当たって圧迫される恐れがあるからです。また、靴底の先端部が柔らかいもの(前部で指が曲げられるもの)や、かかとがしっかりしたものを選ぶようにしましょう。

また、足のむくみは時間帯によって変わるため、ひもやベルトなどで微調整できる靴を選ぶことも大切です。さらに、足裏が正しい位置で安定するように、骨格を支える中敷き(足底板:インソール)と、しっかりと安定した、足に合う靴を履くようにしましょう。

おわりに:靴の選び方を工夫して、足にかかる負担を減らしましょう

モートン病を発症した場合、痛みを軽減するために靴選びや靴の履き方を工夫することが非常に重要です。一方で、根本的な解決策として外科的な処置が必要になることもあります。モートン病が疑われる場合は、靴や歩き方の改善とあわせて整形外科医を受診し、適切な処置をしてもらうようにしましょう。

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