記事監修医師
日本赤十字社医療センター、皮膚科
今門 純久先生
2017/12/20
記事監修医師
日本赤十字社医療センター、皮膚科
今門 純久先生
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の一部の型のものが、皮膚の細胞に感染して生じる皮膚症状。多くは、顔面や手の甲に生じ、HPVによる疣贅(イボ)の約3%を占める。子供や若い女性に多い。
HPVの3型、10型、28型などが、髭剃り、掻破痕(ひっかき傷)やピーリングなどの小さな傷から皮膚の細胞に侵入、感染することで生じる。免疫力の低下が誘因になる場合がある。
顔面、特に額、や手の甲に、大きさ数ミリの平坦に隆起した薄茶色のイボが無数に多発する。掻破痕(ひっかき傷)に多発した場合は、線状にイボが配列する。痒みは無いが、軽い。
自然に治る場合がある(自然消退)。ハトムギエキス内服や一部のイボに液体窒素療法を起こすことで、自然消退を誘発する治療法も行われる。