自宅でできる智歯周囲炎の応急処置について

2018/1/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

智歯周囲炎とは、いわゆる親知らずの周囲の歯茎の炎症のことです。親知らずに残った汚れに細菌が繁殖したり、親知らずの生え方が原因で起こることがあります。この記事では智歯周囲炎の応急処置について解説しています。

智歯周囲炎はどんな病気?

医学的には親知らずのことを「智歯(ちし)」と呼びます。親知らずは、一番奥にある歯であり、斜めに生えてしまうことも多いため、歯磨きしにくく食べかすなどの汚れが残りやすい歯です。また、親知らずが斜めに生えていたり、歯茎に埋まった状態で生えていると、親知らずの周囲の歯茎に炎症が起こりやすいといわれています。
このような親知らず周りの炎症を「智歯周囲炎」と呼びます。

代表的な症状は、大きく次の3つに分けられます。まず、頬や歯茎の腫れ、歯茎の異臭、奥歯の痛み、等です。次に、顎の噛み合わせのズレ。最期に、口の開閉に支障をきたす。このような症状が智歯周囲炎の特徴です。

「親知らずや周辺の歯茎が痛い」・・・そんなときの対処法とは?

まだ症状が軽度であったり、すぐに歯科を受診することができない場合は、自宅での対処が大切です。具体的な対処方法は、下記の5点です。

①清潔に保つ

炎症の主な原因は細菌です。丁寧な歯みがきで口腔内を清潔に保ちましょう。うがい薬での消毒も効果的です。

②身体の抵抗力を上げる

免疫力が低下していると、炎症が起こりやすくなります。睡眠不足やストレス、偏食は、免疫力低下の原因です。日常的に睡眠不足やストレスの解消に努め、バランスよく栄養を摂り、身体の抵抗力を高めましょう。

③市販の痛み止め薬を飲む

痛みが長く続いたときや強い痛みを感じた場合は、市販の痛み止め薬の服用で改善が期待できます。ただし、あくまでも一時的な応急処置です。なるべく早めに歯科医に診てもらいましょう。

④冷やす

患部を冷やすと痛みや腫れが軽減します。腫れに対して特に効果的です。

⑤栄養を補給する

口腔内の炎症の為に、食欲低下の原因にもなります。食事を摂らなければ体力低下につながるため、ゼリー食品など食べやすいものを選択するのがオススメです。

おわりに:智歯周囲炎は再発しやすい病気。早めに歯科医院で治療しよう!

智歯周囲炎は再発しやすい歯のトラブルです。一時的に腫れや痛みがひいても、原因が親知らずの生え方などにある場合は、問題が根本的に解決したわけではありません。また慢性的に再発を繰り返すようであれば、親知らず自体を抜くことも選択肢の一つです。再発の兆候が見えた段階で、早めに歯科を受診することをおすすめします。

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