記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/1/17
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
冷え性は血流が弱くなってしまい、毛細血管の隅々まで血液が行き渡らなくなることで起こると考えられています。この記事では、冷え性の改善効果が期待できる対策法を紹介していきます。冷え性は女性だけでなく男性にも起こる男女共通の悩みです。この記事を参考に冷え症改善に役立ててください。
冷え性とは、身体の中心の体温は正常でありながら、血流が弱々しいために、心臓から遠い毛細血管まで血液が十分に行きわたらず、手足など身体の末端部分が冷える症状です。
冷え性となる原因として主なものに、心理的なストレスがあります。ストレスがかかると緊張状態が続いて交感神経が優位になり、リラックスして気の休まる時間が減ってしまうため、血流にも悪影響が生じます。結果、毛細血管まで血液が届いてこずに冷え性が生じてしまうのです。
運動は血の巡りを自然とよくするため、必然的に冷え性の解消には効果的とされます。なぜなら、血流をつくりだす器官は、心臓と筋肉だからです。しかも、筋肉が動くことによって体温もつくり出されますので、筋肉を積極的に動かす運動は冷え性解決にうってつけといえるでしょう。
また、運動によってストレスが解消されれば、冷え性の原因のひとつが取り除かれることになります。
特に、両脚には全筋肉の6割程度が集中していますので、下半身を強化するスクワットやストレッチが、冷え性の解消にとってより効果的と考えられています。上半身よりも、脚を重点的に鍛えるといいでしょう。
冷え性は「全身冷え性タイプ」「乾燥冷え性タイプ」「うつ冷え性タイプ」「下半身冷え性タイプ」「むくみ冷え性タイプ」「冷えのぼせタイプ」といった6つの型に分類することもできます。場合によっては、複数のタイプにまたがった冷え性もありえます。
この中でも「下半身冷え性タイプ」と「全身冷え性タイプ」は、冷え性の中でも典型的な2類型とされています。
下半身冷え性には、内側のくるぶしのすぐ後ろとアキレス腱の間にある「太谿(たいけい)」というツボが効果的といわれています。また、座位で両足の裏を合わせて、足に手を添え、そのまま上体を前に倒すストレッチは効果が期待できると考えられています。
全身冷え性ですと、「三陰交」というツボが効果的とされています。足のくるぶしの頂点から、親指を除いた指4本ぶん上の位置にあるので痛くない加減で刺激してみましょう。足を肩幅ぐらいに開いて仰向けに寝て、両手をまっすぐ伸ばし、そのまま指先とつま先を同時に伸ばストレッチも効果が期待できるので試してみてください。
冷え性は、血流の巡りが悪化することで生じる症状ですから、筋肉を動かす運動をすることで、解消効果が期待できます。また、ツボ押しとストレッチの組み合わせで、症状が軽くなることがケースもみられます。粘り強く継続することが大切ですが、長く続く冷え性は別の原因が隠れている可能性があるので、一度病院に相談することをおすすめします。