自己免疫性肝炎の検査方法とは?どんなときに検査を受ければいい?

2018/1/30 記事改定日: 2019/5/13
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

自己免疫性肝炎は、体の中にある免疫が自分の肝臓を攻撃して破壊する原因不明の病気です。中年女性に多くみられる病気ですが、男性が発症することもあります。この記事では、自己免疫性肝炎の検査や検査を受けるタイミングについて解説します。

自己免疫性肝炎はどうやって検査、診断するの?

自己免疫性肝炎は、いまだはっきりとした原因がわかっていない病気です(ウイルスや薬物・妊娠出産といったことがきっかけで発症するのではないか、と言われています)。

症状の多くは中年以降の女性に見られますが、近年では男性の割合も増えてきていて、自己免疫性肝炎だけでなく、他の部位にまで自己免疫性疾患が発症してしまう人も多くみられます。。

自己免疫性肝炎の検査は、一般的に血液検査から行われます。
血液中のガンマグロブリン値が基準値をこえていたり、抗核抗体などの自己抗体が検出されると自己免疫性肝炎が疑われます。

その後経皮的もしくは腹腔鏡的に肝組織を採取して組織学検査も行われます。
自己免疫性肝炎の場合、インターフェイス肝炎や形質細胞浸潤といった特徴がみられることが多く、他の検査を行って他の肝障害ではないということを確認し、最終的には総合的に判断します。

ただ、最近では急性肝炎のように急激な症状の進行といった場合もあるため、早期診断が重要です。

どんなときに検査を受けに行けばいい?

自己免疫性肝炎は珍しい病気ですが、重症化すると肝不全を引き起こすこともあるため、早期治療・早期発見が重要となります。
自己免疫性肝炎には特徴的な症状はありませんが、次のような身体の変化がある場合はなるべく早く病院を受診するようにしましょう。

  • 倦怠感
  • 食欲不振、吐き気
  • 肌や目が黄色くなる
  • 足を中心としたむくみ
  • 腹部などの血管の盛り上がり
  • お腹の張り

おわりに:自己免疫性肝炎かどうかの検査は、血液検査から始まる

自己免疫性肝炎が疑われるとき、最初に行われるのが血液検査で、その後細胞を検査する組織学検査が行われます。治療は副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤が使われることが多いです。この病気は早期に治療を始めて、肝硬変にならないようにすることが大切です。倦怠感と黄疸といった症状がみられたら速やかに医療機関を受診し、定期健診も怠らないようにしましょう。

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