シックハウス症候群の対策と生活での注意点を解説!

2018/3/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

室内の化学物質が原因で、頭痛やめまいなどの症状が引き起こされる「シックハウス症候群」。特に新築の家に住んだばかりの人に起こりやすいとされていますが、このシックハウス症候群を防ぐにはどんな対策が有効なのでしょうか。

シックハウス症候群はどんな病気?

シックハウス症候群とは、揮発性有機化合物を発生させる建材・素材の使用が原因となって生じる健康障害の総称のことを言います。特に、新築・増改築を行った住宅などに居住することによって、目やのどの痛み、頭痛、目眩、息苦しさ、吐き気といった症状が起こります。建材だけではなく、新しい家具、寝具、カーペット、カーテンの設置、衣類用防虫剤・殺虫剤の使用、害虫駆除の後に発症することもあります。

シックハウス症候群は、ホルムアルデヒドやトルエンに代表される揮発性有機化合物を多く含んだ建材、素材によって、室内の空気が汚染されることが主な発生要因と考えられていますが、他の疾病と区別することが難しく、発症の因果関係も解明されているわけではありません。

シックハウス症候群の代表的な危険因子を知ろう

シックハウス症候群の代表的な危険因子として、合板の接着剤や塗料、防腐剤に使われるホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレンなどが挙げられます。その多くは揮発性物質で、揮発性物質は気温が高くなるにつれ発散量が急速に増加するという特徴があります。

また、現代では住宅の高気密化・高断熱化などが進んでいることから、上で挙げたような化学物質による室内の空気汚染が生じやすくなっている他、室内の湿度が高い場合には、細菌、カビ、ダニも繁殖しやすくなっており、これらが原因となってシックハウス症候群を発症する場合もあります。

さらにシックハウス症候群は、石油ストーブやガスストーブから出る一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が原因となる場合もあり、たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。

対策:室内はこまめに換気することが大切

シックハウス症候群には様々な発症原因がありますが、最も重要なことは室内の空気をこまめに循環させることです。そのため、室内をこまめに換気することが重要となります。

室内に有害な化学物質やカビ、ダニなどの原因物質があり、住む人があまり換気を行わない場合、室内の空気が汚染された状態になってしまいます。現代の住居は、気密性が非常に高くなっており、化学物質が蓄積しやすい環境にあります。こうした室内環境を変化させるためには、できるだけ窓開けを行って室内の空気が循環するようにすることが大切です。

家に帰宅した際には窓を開け、換気扇を回す習慣をつけるようにすると効率的に室内環境を変化させることができます。窓開けと換気扇を同時に併用すると素早く室内の空気を入れ替えることができます。

こんなトコロで化学物質を使っていた・・・日常生活での注意点

シックハウス症候群を予防するためには、日常生活の中で注意するべきことが幾つかあります。

例えば、床にワックスをかけたり、殺虫剤をまいたり、芳香剤や消臭剤を部屋におくだけでも、室内の化学物質を増やすことにつながります。日常生活ではあまり気がつきませんが、小さな子供や呼吸器が弱い人がいる場合には、できるだけ化学物質を使用せず、自然素材のものを用いるようにすることが大切です。日常生活で気づかないうちに化学物質を増やしてしまっている危険性があることに留意する必要があります。

さらに、カビやダニなどもシックハウス症候群の原因となる場合があります。カビやダニの予防にも窓開けや換気が非常に効果的です。高温多湿の時期には特に湿気が溜まりやすくなり、カビやダニが繁殖しやすくなるので十分注意し、窓開けや換気を徹底しましょう。

おわりに:こまめな換気でシックハウス症候群を予防しよう

シックハウス症候群は、化学物質やカビ、ダニなどが室内に留まり続けることで発症しやすくなると考えられています。日頃からこまめな換気を心がけ、未然の予防に努めましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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