不眠はうつ病を招く!?うつ病と睡眠障害の関係性や睡眠薬について

2018/2/5

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

この記事では、うつ病と睡眠障害の関係性について解説しています。また、治療薬として使われている睡眠薬の効果や副作用、使用上の注意点についても述べています。

睡眠障害とは?

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題が起きて、健康的な睡眠をとれない状態が1か月以上続くことをいいます。
症状は不眠、過眠、睡眠中の異常行動、睡眠リズムの崩れなど人によって様々で、ストレスや生活習慣をはじめ、薬や病気の影響など複数の要因が絡み合って発症するとされています。

発症すると、心身の健康維持に必要な良質の睡眠をとれなくなるため、日常的に倦怠感や日中の激しい眠気にも悩まされることになります。

うつ病と睡眠障害の関係とその症状について

うつ病患者の8割以上に睡眠障害の症状がみられること、また不眠状態が続くとうつ病を発症しやすくなることから、睡眠障害とうつ病には密接な関係があると考えられています。

睡眠障害のなかでも、特にうつ病患者に現れやすい症状は、以下の4つです。

・入眠障害
寝つきが悪く、なかなか眠れない状態が続きます。

・中途覚醒
夜中に何度も目が覚めて、眠った気がしないなどの症状が出ます。

・早朝覚醒
起床予定の2時間以上前に目が覚めて、もう一度眠ることができなくなります。うつ病患者のなかで、特に高い頻度で現れやすいといわれています。

・熟眠障害
眠りが浅くなり、疲れが取れずに眠った気がしなくなります。

これらの睡眠障害は、医師が処方する睡眠薬の服用で、ある程度の改善が期待できます。

睡眠薬の種類と作用について

・超短時間型
効果が出る時間が2~4時間と短いため入眠障害のある人に使われるタイプで、寝覚めが良いという特徴があります。

マイスリー®、ハルシオン®、アモバン®、ルネスタ®などがこれにあたります。

・短時間型
効果が6~12時間程度持続するタイプの睡眠薬です。長短時間型と同じく寝つきの悪い人、慢性的ではなく一時的な睡眠障害を感じる人に処方されることが多いです。

レンドルミン®、ロラミット®、エバミール®、リスミー®などがあります。

・中時間型
効果が12~24時間程度持続するタイプで、長短時間型・短時間型の睡眠薬で症状が改善しない中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の人に処方されます。

ロヒプノール®、サイレース®、ベンザリン®、ネルボン®、ユーロジン®、エリミン®などがあります。

・長時間型
効果が24時間以上続くタイプで、慢性的な不眠症状のある人に使われますが、効果が長いので朝ぼーっとしたり、起きるのがつらくなるケースもあります。

ドラール®、ダルメート®、ベノジール®、ソメリン®などがあります。

睡眠薬の副作用と服用する際の注意点とは?

睡眠薬を服用すると、効果が起床後にも続くことによって寝起きにぼんやりしたり、ふらつきや脱力感、頭痛や倦怠感などの副作用が出ることもあります。
ただし、睡眠薬は医師の指示通りに飲めば安全性が高く、重大な副作用を起こすリスクは限りなく低いといわれています。
空腹時やアルコールとあわせた摂取は避けて睡眠前に服用し、自己判断で中止したりせず、何かあればすぐに担当医に相談するようにしましょう。

おわりに:睡眠障害とうつ病には密接な関係がある。重症化する前に、薬で治療しよう

よく眠れない状態続く睡眠障害と、心の病気であるうつ病には、強い相関関係があるといわれています。睡眠障害の長期化はうつ病発症のリスクを高めますので、軽度のうちに適切な治療を受けることが大切です。睡眠障害の症状に気づいたら、早めに病院を受診し治療を始めましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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