記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/6
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
むずむず脚症候群は、脚に不快な感覚が起こる病気であり、不眠症などの睡眠障害の原因になります。むずむず脚症候群は大人だけでなく子供にも発症する可能性があるため、子供の様子の変化を敏感に察知して早めに対処する必要があります。下記で子供のむずむず脚症候群の原因と対処法を紹介していきましょう。
脚の奥に気持ち悪い感覚があって寝つきが悪かったり、夕方から夜にかけて脚に変な感じがしてくる、脚の不快感によって不眠になりがちで、日中の倦怠感が続いているなどの症状は「むずむず脚症候群」の代表的な症状です。
むずむず脚症候群を発症すると、脚の不快感で寝付けなかったり、目を覚ましてしまうことで深刻な不眠の原因になることがあります。
子供もむずむず脚症候群を発症することがあります。稀なことではなく、とくに思春期の児童に多くみられるといわれています。痛みや熱さ感じたり、誰かが触っているような感覚やぴりぴりとした感覚を覚えることもあります。
夜間だけでなく日中に起こることもあるため集中力の低下などにつながり学校生活に問題が生じやすく、注意欠如や多動性障害の子供が合併しやすいといわれています。
大人に比べて成長期の子供は鉄分が欠乏しやすく、貯蔵鉄が減少していることが原因と考えられています。また、大人のむずむず脚症候群は家族歴が多いことが報告されていることから、遺伝も関係しているとされています。
ほかに、マイコプラズマ感染症の合併症として発症したり、薬剤が悪化因子になることもあります。日常生活においては、睡眠不足やカフェイン過剰摂取も悪化因子になると考えられています。
軽度であれば、十分な睡眠、規則正しい食生活とカフェインの制限で改善することがあります。カフェインが含まれる飲み物を子供が日常的に飲んでいるようであれば、ノンカフェインのものに変えるようにするなど工夫をしましょう。また、熱っぽく感じる人は冷やすなどで改善されることがあるといわれています。鉄分が欠乏していることがわかれば鉄剤の服用が有効な場合があります。小さい子供用のシロップ鉄剤もあるので、医師に相談しましょう。
むずむず脚症候群は、脚に異常感覚が起こる病気であり、睡眠障害の原因になることがあります。大人だけでなく子供にも発症する可能性があり、子供の発症原因として鉄分の不足や遺伝、カフェインの過剰摂取などが挙げられます。栄養バランスの整った食事を摂らせるように心がけ、カフェイン飲料を飲ませないようにさせるなどで対処しましょう。自宅でのケアで改善しない場合は、早めに専門の医療機関に相談するようにしてください。