~ 薬の分類、選び方etc・・・薬の基礎知識について ~

2018/3/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

腹痛や頭痛、吐き気などの症状が起きたとき、薬局で薬を購入される方も多いでしょう。そんな市販薬のパッケージには「第二類」などの分類が表記してあることをご存知ですか?今回の記事では、薬の分類や選ぶときの注意点をお伝えしていきます。

医療用医薬品とOTC医薬品の違いは何?

医療用医薬品とOTC医薬品の違いは、入手に医師の処方箋が必要かどうかという点にあります。一言でいうと、「医療用医薬品」は医師の処方箋がないと入手できない薬、「OTC医薬品」は医師の処方箋がなくても購入できる薬のことです。

従来、薬は医師の処方がないと購入できないものでしたが、軽い症状への簡単な治療を自己判断・自己責任で行うセルフメディケーションの考えから、OTC医薬品が生まれました。OTC医薬品は、医師の処方がなくても、薬剤師のアドバイスのもとドラッグストアや薬局でカウンター越しに(Over the Counter)購入できる薬です。

OTC医薬品の分類とそれぞれの特徴について

OTC医薬品は、それぞれの効果や注意点、副作用などのリスクの度合いによって「要指導医薬品」「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の4つに分類されます。

それぞれの特徴は以下の通りです。

要指導医薬品

使用に十分な注意が必要とされるもので、使用する本人が薬剤師から書面での説明を受けて初めて購入できます。このため、インターネットなどでの通信販売は行われません。

第1類医薬品

安全性において注意が必要とされる分類で、原則、購入にあたっては薬剤師から説明を受ける必要があります。通信販売には対応していますが、薬剤師不在の店舗では購入できません。

第2類医薬品

副作用・相互作用において安全上の注意を要するもので、風邪薬や解熱鎮痛剤などが当てはまります。

購入にあたっての薬剤師または登録販売者からの説明は、努力義務とされています。また、2類医薬品のなかでも、特に使用上の注意を要するものは「指定第2類医薬品」として区別されます。

第3類医薬品

副作用や相互作用において1類・2類のどちらにも該当しない、一般医薬品です。ビタミン剤や整腸剤などがあてはまり、購入にあたって特に説明を受ける必要はありません。

適切な薬を選ぶには・・・?

OTC医薬品は、医師の処方なしでも購入できて手軽な反面、適切な薬を自己判断で購入しなくてはならない難しさもあります。

自分の症状、体質にあった薬を選んで購入するためにも、薬を選ぶ際には専門家である薬剤師、または登録販売者に相談するのが良いでしょう。

また、医師に処方された薬同様、OTC医薬品も自分の使用薬を記録する「お薬手帳」に記入しておくと、次回以降の薬の処方や購入時に役立つのでおすすめです。

ただし、OTC医薬品はあくまで軽い症状の自己治療を目的としたものです。セルフメディケーションで治療が難しいと予想される症状の場合は、無理をせず、できるだけ早く病院での治療を受けるようにしてください。

おわりに:便利な医薬品は、専門家のアドバイスのもとで安全に使用しよう

セルフメディケーションの考え方が一般的となり、医師の処方なしでも薬を購入できるようになったからこそ、薬の正しい知識が必要になります。自分で勉強してある程度の基礎知識を理解しておくことも大事ですが、購入にあたっては、薬の専門家からのアドバイスを受けるのがおすすめです。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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