プエラリアを飲むと乳癌のリスクがあるって本当??

2018/3/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

バストアップ効果があるとして、サプリなどで人気の「プエラリア」ですが、このプエラリアを摂取すると乳癌の発症リスクが上がるという噂も…。両者の間に因果関係はあるのでしょうか?

乳癌とは?

乳癌とは、悪性の乳腺細胞が異常に増殖した病変です。乳癌のうち、乳管から発生したものを「乳管癌」、小葉から発生したものを「小葉癌」と呼び、多くの場合乳管癌を発症します。

乳癌の主な症状は乳房のしこり、乳房の皮膚のひきつれ、乳頭や乳輪部分の湿疹やただれ、乳頭からの血液性の分泌物です。また、乳頭周辺のリンパ節が腫れ上がることもあります。しかし癌の発生部位によっては症状がほとんど出ない場合もあります。

乳癌の原因とは?

乳癌の発症率を年齢別にみてみると、30歳代から増加が始まり、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎え、その後は次第に減少します。ほかの部位の癌と比べ、発症年齢が若いことが特徴です。

乳癌の原因としては、女性ホルモンのエストロゲンがかかわっていることが考えられます。そのため、女性ホルモンの濃度がずっと高い状態でいると乳癌になりやすくなります。具体的には、初経年齢が早い人や閉経年齢が遅い人、経口避妊薬の使用や、閉経後の女性ホルモン補充療法などの体外からの女性ホルモン追加は、乳癌の発症リスクを高めます。

また、肥満やアルコールの多量摂取、喫煙、肥満、授乳経験がないというのも、乳癌の発症リスクを高める一因となります。

プエラリアには乳癌のリスクがあるの??

プエラリアには育乳効果があるとされ、女性ホルモン様(エストロゲン)物質が含まれていることが特徴です。

プエラリアを摂取するとエストロゲンの分泌が促進されるため、エストロゲンが深く関わる乳癌とプエラリアが関係しているのではないかと考える方もいるかもしれませんが、実際のところプエラリアと乳癌の因果関係ははっきりしていません。ただ、厚生労働省は「女性ホルモン(エストロゲン)様物質を含むことにより、生体内に影響を及ぼす恐れがある」と注意喚起をしており、体に違和感を感じたら摂取を中止するように示唆しています。

なお、プエラリアの摂取の有無にかかわらず、発症リスクの高い人やセルフチェックで違和感を感じた場合は、乳癌検診を定期的に受けることをおすすめします。

おわりに:プエラリアと乳癌の因果関係は不明だが、定期的な乳癌検診を

プエラリアを飲むと乳癌のリスクが上がるかどうかの因果関係は不明とされています。しかし、乳癌は比較的若い女性に多い癌であり、女性ホルモンに関与している癌であることから、摂取中の定期的なセルフチェックや検診は必要となります。発症リスクの高い人や、乳癌の好発年齢に該当する人は定期的に乳癌検診を受けることをおすすめします。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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