記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/3/22 記事改定日: 2019/5/28
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「ホエイ(乳清タンパク質)」は牛乳に含まれるタンパク質の一種で、吸収速度が速いため、トレーニング後に多く使われています。
今回はホエイプロテインが持つさまざまな機能について、ご紹介していきます。
ホエイとは、乳に由来するたんぱく質「ミルクプロテイン」の一種です。
ミルクプロテインは、ミルクを白くしている主成分である「カゼイン」と、乳清という透明な成分に含まれる「ホエイ」に分かれ。牛乳では、約4対1(カゼイン:ホエイ)の割合で牛乳などに含まれています。
もともとミルクプロテインにはイソロイシン、ロイシン、バリンといったBCAA(分岐鎖アミノ酸)を多く含んでいますが、ホエイはβ-ラクトグロブリンや、α-ラクトアルブミンなど、必須アミノ酸をバランスよく含んでいる栄養価が高いタンパク質です。
さらにホエイはカゼインに比べて体内へ素早く吸収される特徴があるので、筋繊維の損傷が激しい運動後などに多く使われます。
ホエイプロテインは、筋肉修復効果が高く、胃腸に過度な負担をかけないというメリットがあります。
非常に優れたプロテインですが、他のプロテインと比べて値段が高いため毎日摂取するにはやや経済的に厳しいという人も多いのがデメリットの一つです。
また、他のプロテインよりもカロリーが高いため過剰に摂取すると体脂肪が増えてしまうことも指摘されています。このため、ホイエプロテインは運動後に飲むよう心がけ、運動していない時や夜間は他の種類のプロテインを利用するなど、状況によって使い分けるのがおススメです。
ホエイプロテインは吸収が速く栄養価が高いことから、トレーニング後の傷ついた筋繊維を修復するのに適したタンパク質といえます。
ただ、デメリットがないわけではありませんので、状況に応じてソイプロテインも使い分けながら効率よくトレーニングしていきましょう。