記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/25
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ダイエット中は基本的には甘いお菓子は我慢しなければなりませんが、実は、「チョコレートがダイエットに効く」という説があります。果たしてこれは本当なのでしょうか?ダイエット中のおすすめの食べ方などをご紹介します。
チョコレートは甘く、カロリーも高い印象があるため、ダイエット中には禁忌とされがちです。しかし、痩せるかどうかは摂取したカロリーと消費したカロリーによるため、チョコレートだけが原因で太るということはありません。また、実はチョコレートの脂肪分は吸収されにくいため、実際のカロリーは低いのではないかと言われているのです。
しかも、チョコレートにはダイエット中の方にも嬉しい効果があるのです。ひとつは、カカオポリフェノールによる美容効果です。抗酸化作用によって肌の健康を保つことができるほか、脂肪の蓄積を抑える効果があると言われています。
そのほか、カカオプロテインというタンパク質による便秘改善効果や、苦味成分であるテオブロミンによるリラックス効果もあるとされています。このように、チョコレートは食べ方次第でダイエット中にも良い作用をもたらす可能性があるのです。
体に良い効果が期待できるチョコレートですが、たくさん食べれば良いというわけではありません。選び方や食べ方に注意することが必要です。
ダイエット中の方におすすめのチョコレートは、カカオ含有量70%以上のものです。市販されているチョコレートのカカオ含有量は30〜40%であることが多いので、70%以上と明記されている製品を選ぶと良いでしょう。
チョコレート製品を選ぶとき、カカオ含有量が高すぎるものは注意が必要です。カカオ含有量が高いものほど、摂取するカフェインやテオブロミンの量が増えてしまいます。リラックス作用のあるテオブロミンは、摂取しすぎると逆に覚醒を促してしまうので、70%前後のものがちょうど良いでしょう。
また、摂取しすぎにも注意が必要です。カカオ含有量の高いチョコレートは、ミルクチョコレートに比べてカロリーは低めではあるものの、食べ過ぎると総摂取カロリーが増えてしまいます。1日の食事量とのバランスを見ながら、全体の10%以内に収まるようにコントロールするようにしてください。
食べるタイミングとしては、寝る前は避けた方が良いでしょう。チョコレートにはカフェインが含まれていますので、その覚醒作用で入眠を妨げてしまうおそれがあります。食べるのであれば、カロリーを消費しやすい15〜18時の間に食べるのがおすすめです。
チョコレートはダイエット中のメインの食材にはできませんが、うまく活用すれば体に良い効果が期待できます。しかし、体に良いからといって、食べ過ぎは禁物です。カカオ含有量が高めのものを、適度な量で摂取するようにしましょう。