記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/4/18 記事改定日: 2019/5/15
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
カンジダ症の原因となるカンジダ菌はカビの一種と聞くと、お風呂のカビでうつることもあるのだろうか・・・と不安になったことはありませんか。また、カンジダ症を発症しているとき、子供と一緒に入るとうつってしまうんじゃないか、と不安になりますよね。
この記事では、こうした腟カンジダの疑問についてお答えしていきます。
子供や家族と一緒にお風呂に入っても、腟カンジダが浴槽の中でうつることはありません。ただ、万が一に備えて、入浴中に付着したカンジダ菌を洗い流すために、湯船から上がったらシャワーでしっかり体を洗い流しましょう。
また、カンジダ菌はジメジメしたところを好む性質があるため、入浴後はタオルでしっかり体の水分を拭き取ることも大切です。このとき、タオルは別々のものを使うようにし、タオルの共有は控えましょう。
腟カンジダになったとき必ずしも腟洗浄は必要ありませんが、もし洗うときはきれいなお湯で洗いましょう。
洗うときは石鹸を使わないことが大事です。石鹸で洗うと、刺激によって炎症がひどくなることがあるためです。とくに腟の奥まで洗うときは、指についた石鹸成分をしっかり洗い流して、お湯だけでやさしく洗いましょう。
腟カンジダの治療中には、症状を悪化させず、周囲への感染を拡げないように次のような点に注意しましょう。
カンジダ症の原因となるカンジダ菌は、人間の体内に存在する真菌のひとつです。真菌はカビの一種なので、お風呂のカビもカンジダ症の原因になるのではないか、と思うかもしれません。
しかし、カンジダ菌はお風呂でよくみられる黒カビとは違うものです。黒カビが原因でアレルギーや喘息を引き起こすことはありますが、カンジダ症を発症することはありません。
腟カンジダがお風呂でうつる可能性は低いですが、感染リスクを下げるためにも、タオルの共有は控えたり、湯船から上がったらシャワーで体をしっかり洗い流したりするのが望ましいです。
そして、カンジダ症に対して腟洗浄を行うときは、患部はお湯でやさしく洗うようにし、石けんを使うのはやめましょう。