スポーツドリンクも飲みすぎは注意! ~水と飲み物と健康的なダイエット~

2017/3/23

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

ダイエットのときに、意外と見落としがちになってしまうのが、飲み物です。野菜ジュースやスポーツドリンクにはたくさん砂糖が含まれています。砂糖が多いということはカロリーが高く、体重増につながっていきます。最近よくみかける、無色透明な味付きの水(フレーバーウォーター)もこれにあてはまります。ここではダイエットのときに気をつけたい水分のとり方を紹介していきます。

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水と健康

健康的な飲み物を選ぶことは、バランスの取れた食事をするためにも重要になります。水分は1日にコップ6〜8杯分を飲みましょう。水は健康的かつ安価にのどを潤せます。

たくさん水を飲む

水にはカロリーはなく、糖は含まれていません。緑茶や紅茶、コーヒー(ただし砂糖を加えていないもの)も健康にいいです。
水の味が好きではない場合は、(無糖の)炭酸水を飲んでみたり、レモンやライムのスライスを加えてみてください。お湯にティーバッグやレモンのスライスを入れてもいいでしょう。

低脂肪乳またはスキムミルクを飲む

牛乳は、健康な骨を作り維持するミネラルの供給源です。また、タンパク質、ビタミンなどのミネラルも含まれており、虫歯の原因にもなりません。低脂肪乳やスキムミルクであればもっと健康的です。
カフェ・オレやコーヒー牛乳、ミルクセーキ、ミルクベースのエナジードリンクは飲み過ぎないようにしましょう。砂糖が含まれていて、ダイエットには不向きです。

ダイエットで注意したい飲み物

フルーツジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクには、思ったよりもたくさん砂糖が含まれています。砂糖が多いということはダイエットの大敵です。ソフトドリンクを買う場合にはラベルの栄養表示を確認して、より健康にいいもの、糖分が少ないものを選んでください。

果汁100%ジュース、野菜ジュース

砂糖が加えられていない100%フルーツジュースや野菜ジュース、スムージーには、健康によいさまざまなビタミンが含まれていますが、果物や野菜に含まれる食物繊維がありません。そのほかに4種類以上、果物や野菜を食事で摂取しましょう。
フルーツジュースとスムージーには、糖が含まれていて歯を痛めるので、食事のときに飲んだほうが、歯が保護されます。
果糖は果物の構造内に含まれているため、果実に元から存在する糖は虫歯を起こす可能性は低いです。ただし、果物をジュースにするとその糖が放出されます。一度放出された糖は、歯に影響します。無糖(無加糖)フルーツジュースにも糖は含まれているので、フルーツジュースやスムージーの量には注意してください。
フルーツジュースや野菜ジュース、スムージーは、1日合計150ml以上は飲んでまないようにしてください。これは小さなコップ1杯分にあたります。

炭酸飲料、フレーバーウォーター

発泡飲料やフレーバーウォーターには、糖が多く含まれている上に栄養は少ないので、なるべく飲む量は最小限に抑えましょう。また、子どもは飲むべきではないです。
フレーバーウォーターには驚くほど大量の砂糖が含まれているかもしれないので、購入する前にラベルを確認してください。また、「果汁飲料」という表示は、栄養素として十分な果物が含まれているというわけではありませんので注意しましょう。
飲み物に砂糖の含有量が高いということは、カロリーも高く、飲むと肥満になりやすくなります。そのため、このような飲み物の摂取量を減らすことは、栄養素を取り逃がさないようにしつつ、摂取カロリーを減らすのにも効果があります。
飲み物に入っている糖は、歯を損なうかもしれません。炭酸飲料やフレーバーウォーターを飲むなら、食事のときに飲むほうが歯の損傷を減らせます。

子どもにとってとても良い飲み物は水と牛乳です。子どもに甘い飲み物をあまり飲ませないようにすることで、摂取する砂糖の量を制限することができます。甘い飲み物をたくさん飲む子どもは太る傾向があります。炭酸飲料が好きな場合は、かわりに無糖の炭酸水でフルーツジュースを希釈してみてください。

スポーツドリンク

スポーツドリンクは、負荷の高いスポーツをしていてエネルギーを補給するときに役立ちますが、カロリーが高く虫歯の原因となるため、ほかの甘いソフトドリンクと違いはありません。

日常的に負荷の高いスポーツをしていなければ、水のほうが健康的です。

おわりに:ダイエットには飲み物選びも重要

ダイエットのときは運動でのどが渇いたり、食事の量を抑えるために水分をとる機会が多くなると思います。しかし、そこでカロリーの高いものを飲みすぎてしまうとせっかくの苦労が水の泡になってしまいます。一見、身体によさそうに思えるスポーツドリンクやフレーバーウォーターでも飲みすぎには注意が必要ですね。

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