更年期の検査を受けるには何科に行けばいいの?検査でわかることは?

2018/6/6

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

「この症状は更年期が原因かな?」と思ったけど、何科に行けば良いかわからない…。そのような疑問をお持ちの方も多いのではないのでしょうか。この記事では、更年期の検査で何科を受診すれば良いのか、また検査でどんなことがわかるのかをご紹介します。

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更年期の検査は何科に行けばいいの?

基本的には婦人科での診察でよいのですが、症状が辛いときや、じっくり相談をしたいときは、専門医に相談すると良いでしょう。具体的には、更年期の症状の治療に慣れている専門医が診察を行う「更年期外来」や、女性の全身症状をトータルで診察する「女性外来」を受診するのがおすすめです。

検査は生理中に行ってもいい?

更年期障害の検査は、基本的には生理(月経)中でも受けることができます

検査でどんな数値がわかるの?

ホルモンに関する血液検査は「E2検査」「FSH検査」「LH検査」の3種類にわかれます。その中でも特に重要で、診断の基準となるのがE2検査で、「エストラジオール」という物質の濃度を調べることができます。

更年期にみられるさまざまな不調は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって引き起こされます。エストラジオールはエストロゲンの素になる物質なので、その濃度が低下するとエストロゲンの分泌量も減っている、ということが考えられるのです。

エストラジオールの濃度が基準値を下回っていると卵巣の働きが弱まっている(つまり、更年期である)と診断され、数値が50pg/ml以下を下回っていれば更年期障害だと診断されます。

一方、「FSH検査」と「LH検査」は卵巣の状態を調べるために行われます。女性ホルモンを十分に分泌できていないとFSHとLHの数値が高くなるため、数値が高ければ卵巣が正常に機能できていないことを調べられるのです。

おわりに:更年期の検査は婦人科か、更年期外来、女性外来に行こう!

基本的には婦人科での検査で充分ですが、症状についてじっくり相談をしたいときには、更年期外来や女性外来を受診するのがおすすめです。

また、あらわれている症状が更年期によるものなのかどうかを判断するのは難しく、場合によっては更年期障害だと思っていたら違う病気が隠れていたというケースもあります。疑わしい場合は、一度上記のような医療機関で検査を受けることをおすすめします。

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