CRPの数値が高いとがんになってる可能性が高いの?

2018/7/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

人間ドックや健康診断での血液検査の項目に「CRP」という数値があります。実は、このCRPの数値が高いとがんの可能性が高いという噂があるのですが、これは本当でしょうか?また、数値が高かった場合はどのような対処をすればいいのでしょうか?

CRPとは?

CRP(C-リアクティブ・プロテイン)とは、炎症や感染症、がんなどの有無を調べるときに計測する数値で、細菌やウイルスに感染したときや、がんに伴い組織に障害が起きたとき、免疫反応障害に伴い炎症が起きたときなどに血液中に増える急性反応物質の一つです。0

CRPは炎症などが生じると数時間ほどで増加し始め、半日ほどで数値が上がるとされています。また一度数値が上がると、数値が下がるまでには24時間ほどかかるため(薬を使用した場合も同様に)、発症直後や治療をしてすぐ計測した数値は指標にはなりません。

CRPの基準値

基準範囲
0.30mg/dL以下
要注意
0.31~0.99mg/dL
異常値
1.00mg/dL以上

CRPの数値が高いとがんなの?

CRPは、病原体の有無や炎症のレベルなどを確認するための指標にはなりますが、炎症や細胞組織破壊が起きている場所の特定まではできません。そのため、CRP値が高いからといってがんと特定することはできず、CRP以外の血液検査やその他の検査結果も一緒にみて、診断が下されます。
なお、CRPの数値が基準値よりも高くなっている場合は、感染症の可能性が高く、また心筋梗塞やがん、膠原病などでも数値の上昇がみられます。

また、CRPの数値は風邪・胃炎・虫歯・やけど・骨折などの外傷があるときにも上昇し、完治すると同時に数値は下がります。そのため、検査結果で基準値よりも高い数値が出たら、焦らずに現在の自分の身体の状態を確認してみましょう。

通常、炎症や感染症などが原因となり数値が上昇している場合は、発熱や不快感などの自覚症状があるため、それらがない場合は詳しい検査を受ける必要があります。
また、ストレスや緊張などによっても数値に影響が出ることがあると示唆されているため、検査を受けるときはなるべくリラックスした状態で検査を受けましょう。

CRPが高かったときはどうすればいいの?

人間ドックの検査結果でCRPの数値の上昇が見られた場合は、「最近の身体の状態」「風邪・胃腸炎・怪我などの有無」を確認してみましょう。

CRPは、炎症や細胞破壊により24時間以内に血液中で増加・上昇し、炎症が治まるにつれて元に戻るという特徴があります。つまり、人間ドックの直前に風邪や胃腸炎にかかっている場合は、CRPの数値が上昇することがありますが、通常数日~数週間で元に戻ります。

しかし、肝臓や全身に炎症がある場合は、CRPの数値は元には戻らないため(治療せず放置している場合)、1~2週間後に再度血液検査を行った際に数値の上昇が見られる場合は、精密検査を受ける必要があります
ただし、CRPの結果だけでは炎症が起きている臓器の特定はできないため、他の炎症反応検査や「γ-GDP」「AST」「ALT」などの検査結果も照らし合わせて診断を行い、精密検査に進みます。

おわりに:CRP数値の上昇が続く場合は精密検査を受けましょう

CRPは、病原体の有無や炎症のレベルなどを確認するための指標にはなりますが、炎症や細胞組織破壊が起きている場所の特定まではできません。またCRPの数値は、風邪・胃炎・虫歯・やけど・骨折・ストレスなどの外傷があるときにも上昇するため、検査結果で基準値よりも高い数値が出たら、まずは現在の自分の身体の状態を確認することが大切です。CRPの数値が高く出た1~2週間後にも数値の上昇が見られる場合は、肝臓や全身などの炎症の可能性があるため、精密検査を受けるようにしましょう。

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